音楽用語 【ヒ】
音楽用語 |
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ピアノ |
外国語表記 |
〔伊:piano〕 〔伊・英・仏:pianoforte〕 〔独:Klavier, Hammerklavier, Flügel〕 〔仏:piano〕 |
解説 |
①弱く、柔らかく、低くの意味。pで表します。極めて弱くはピアニッシモpp、出来る限り弱くはピアニッシシモppp。 ②有鍵打弦楽器。「下2点い」から「5点ハ」まで7と1/4のオクターヴ、平均律に調律された88の鍵があるのが標準的。グランド型とアップライト型があります。最初のピアノは1709年にイタリアのB.クリストフォリによって製作されました。その後に主としてヴィーン、ドイツ、イギリスで改良が加えられ、19世紀前半に鋳物のフレーム、金属の骨組み等が開発されて音量が増し、ほぼ現在の形になりました。現代ではこの他に打弦楽器ではなく、電気・電子音によるエレキ・ピアノ、デジタル・ピアノがあります。 |
音楽用語 |
ピアノ五重奏 |
外国語表記 |
〔英:piano quintet〕 〔独:Klavier-quintett〕 〔仏:quintette pour piano et cordes〕 〔伊:quintetto per piano ed archi〕 |
解説 |
通常は弦楽4重奏にピアノを加えた編成の室内楽。シューベルトの『5重奏曲≪マス≫』のようにヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ピアノの編成の曲もあります。 |
音楽用語 |
ピアノ3重奏 |
外国語表記 |
〔英:piano trio〕 〔独:Klaviertrio〕 〔仏:trio pour piano et cordes〕 〔伊:trio per piano ed archi〕 |
解説 |
通常はヴァイオリン、チェロ、ピアノの編成の室内楽。 |
音楽用語 |
ピアノ4重奏 |
外国語表記 |
〔英:piano quartet〕 〔独:Klavier-quartett〕 〔仏:quatuor pour piano et cordes〕 〔伊:quartetto per piano ed archi〕 |
解説 |
通常はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノの編成の室内楽。 |
音楽用語 |
P.A.(ピー・エー) |
外国語表記 |
〔英:public address〕 |
解説 |
拡声装置。劇場、ホール、屋外などのステージで、機械で拡声された声や楽器の音量バランスを操作するなど、音響装置に携わる人のこと。またその音響装置。 |
音楽用語 |
ビオラ |
解説 |
→ヴィオラ |
音楽用語 |
ビオラ・ダ・ガンバ |
解説 |
→ヴィオラ・ダ・ガンバ |
音楽用語 |
ビギン |
外国語表記 |
〔米:beguine〕 |
解説 |
西インド諸島、マルティニク島とセントルシア島の速い2拍子の踊り。1930年代にヨーロ ッパに紹介され、コール・ポーターの『ビギン・ザ・ビギン』で有名になりました。 |
音楽用語(関連) |
ピグマリオン効果 |
外国語表記 |
〔英:pygmalion effect〕 |
解説 |
教師が生徒に対して期待を抱くことで生徒の行動や成績が影響され、教師の期待する方向に近づくという効果のこと。恋の力で女人像を人間に変えたギリシャ神話の主人公の名前にちなんで、ローゼンタールらが名付けました。 |
音楽用語 |
ビー・ジー・エム(B.G.M.) |
解説 |
英:background musicの略。背景の音楽としてドラマや店舗などで流される音楽。→環境音楽 |
音楽用語 |
ピー・シー・エム(P.C.M.) |
解説 |
英:pulse code modulationの略。パルス符号化変調。アナログである音の信号をデジタル化して記録すること。音響エネルギーを1秒間に約5万回に分割し数値化して記録する方法。この方法で録音することをPCM録音といい、従来のアナログ録音に比べて伝送、コピーなどで起こる音の劣化、回転ムラ、雑音などがなくなります。また、PCM録音で楽器の音をサンプリングしてメモリーし、シンセサイザーなどで用いる時の音源をPCM音源と呼びます。 |
音楽用語 |
篳篥 |
読み方 |
〔ひちりき〕 |
解説 |
奈良時代に中国から伝来したダブル・リードの縦笛で、主に雅楽で用いられます。 |
音楽用語 |
ピック・ギター |
解説 |
トップ板が中央に向かって丸く膨らんでいるアーチトップ・ギターの中で、ピックアップ(マイク)の付いていないギターの呼称。 |
音楽用語 |
ビッグ・バンド |
外国語表記 |
〔英:big band〕 |
解説 |
通常17人によるジャズの大編成楽団のこと。ブラス(トランペット4、トロンボーン4)、リード(サクソフォーン5)、リズム(ピアノ、ギター、ベース、ドラムス各1→フォー・リズム)の各セクションからなります。 |
音楽用語 |
ピッコロ |
外国語表記 |
〔英:piccolo flute〕 〔独:kleine Flöte〕 〔仏:petite flûte〕 〔伊:ottavino, flauto picclo〕 |
解説 |
「小さい」という意味のイタリア語。木製または金属製のフルート属の最高音域の楽器でフルートのほぼ半分の大きさ。実音より1オクターヴ低く記譜します。 |
音楽用語 |
ピッチ |
外国語表記 |
〔英:pitch〕 |
解説 |
音の高さのことで、振動数によって決まります。合奏などで音を合わせるための特定のピッチは、スタンダード・ピッチといいます。 |
音楽用語 |
ピッツィカート |
外国語表記 |
〔伊:pizzicato〕 |
解説 |
ヴァイオリンなどの弦楽器で指で弦をはじく奏法。pizz.と略記。 |
音楽用語 |
ヒット・メーカー |
解説 |
主にポピュラー音楽においてヒット曲を創り出す作詞家、作曲家の呼称。 |
音楽用語 |
ヒップホップ |
外国語表記 |
〔米:hip pop〕 |
解説 |
1980年代にニューヨークの黒人によって生み出された音楽。 床に背を付けてまわるブレイク・ダンスや言葉遊びのように喋るように歌うラップ、レコード・プレーヤーを逆回りしたりして特殊な効果を出すスクラッチなどの方法で独特のビートを出すもの。 |
音楽用語 |
ビート |
外国語表記 |
〔英:beat〕 |
解説 |
拍のことを示しますが、例えば「エイト・ビート(英:eight beat/8 beat)」の場合、記譜は4/4拍子で書きますが、1小節を8等分して8分音符8つを拍子の基本単位とするものを表します。これにより「1ト2ト3ト4ト」の8つを打った中で、裏拍にあたる「ト」が拍の表にあたる「1、2、3、4」と同等の価値を持つことになり、4拍子の強拍・弱拍の感覚が弱まります。その結果「ト」を強調するようなビート感へとつながっていきます。 |
音楽用語 |
微分音 |
外国語表記 |
〔英:microtone〕 |
解説 |
半音より狭い音程のこと。全音を何等分するかにより、三分音、四分音、六分音などと呼ばれます。四分音とは即ち半音の半分のこと。 |
音楽用語 |
ビブラ・スラップ |
解説 |
→ヴィブラ・スラップ |
音楽用語 |
ビブラフォーン |
解説 |
→ヴィブラフォーン |
音楽用語 |
Bメロ |
読み方 |
〔ビーメロ〕 |
解説 |
イントロ(前奏)の後のAメロの次に曲調が変化する部分のメロディ、フレーズのこと。 |
音楽用語 |
拍子 |
外国語表記 |
〔英:meter〕 〔仏:Metrum〕 〔独:mètre〕 〔伊:metro〕 |
解説 |
周期的に繰り返されるリズムの単位。その単位ごとに線で区切り拍子を表し、この線を小節線といいます。拍子は4分の4、4分の3、8分の6などのように分数で示し、この分数を拍子記号と呼びます。 |
音楽用語(関連) |
表象的思考 |
外国語表記 |
〔英:representative thinking〕 |
解説 |
物事をイメージで思い描く思考のことでピアジェが用いた用語。例えば、その場に団子がなくても本物の団子をイメージして、泥で団子を作り本物に見立てて遊ぶなどです。0~2歳頃の感覚運動的思考を経て、2~4歳頃になると表象的思考ができるようになります。その後4~7歳頃になると直感的思考、そして7~12歳頃の具体的操作段階を経て形式的操作段階へと発達していきます。 |
音楽用語 |
標題音楽 |
外国語表記 |
〔英:programme music〕 |
解説 |
題や説明文によって表された文学・絵画・劇などの内容を音で描写する音楽。19世紀ロマン派の時代に、器楽や管弦楽で作曲されたものをいいます。但し単に鳥の声等を音で表した描写音楽とは区別します。ベルリオーズ(幻想交響曲)やリスト、R.シュトラウスらによる交響詩が代表的。 |
音楽用語 |
ヒーリング・ミュージック |
解説 |
「癒し」という意味の英語「heal」が語源。気持ちをリラックスさせたり、心理的な安心感を与えたりするために作られた音楽。音楽療法の現場でも使われています。 |
音楽用語 |
ヒルビリー |
外国語表記 |
〔米:hillbilly〕 |
解説 |
初期のカントリー・ミュージック。アメリカ中南部の「田舎者」という意味で、彼らのなまりの強い言葉と音楽を指しました。 |
音楽用語 |
琵琶 |
読み方 |
〔びわ〕 |
解説 |
ヨーロッパから中国を経て日本に伝来したとされる弦楽器で、4弦と5弦があります。主に雅楽で用いられる他、語り物などでも活躍。 |
音楽用語 |
非和声音 |
外国語表記 |
〔英:nonharmonic tones〕 〔独:harmoniefremde Töne〕 〔仏:notes étrangères a’l’harmonie〕 〔伊:suoni estranei all’armonia〕 |
解説 |
和音に属さない音のことで、旋律を構成する重要な要素となります。非和声音が作る不協和状態が協和状態に移ることを解決といい、非和声音には次のようなものがあります。①.経過音 ②刺繍音(補助音) ③掛留音 ④倚音(いおん) ⑤先取音 ⑥逸音(いつおん) |