音楽用語 【ヘ】
音楽用語 |
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平均律 |
外国語表記 |
〔英:(equal) temperament〕 〔独:(gleich-schwebende) Temperatur〕 〔仏:tempera-ment〕 〔伊:temperamento〕 |
解説 |
厳密な意味での平均律とは、オクターヴ中のすべての半音が等しい間隔を持つ12平均律のことであり、これは現在のピアノの調律法です。但し広義には、バロック時代に盛んに探求された「どの調性でも弾くことができますが、半音の間隔が等しくない不等分平均律」までを含みます。バッハの『平均律クラヴィーア曲集』は、原題の「Das wohltemperierte Klavier 快適に調律されたクラヴィーア」や種々の状況から判断して不等分平均律だと推測されます。 |
音楽用語 |
平行調 |
外国語表記 |
〔英:relative key〕 〔独: Paralleltonart〕 〔仏:ton relatif〕 〔伊:tono relativo〕 |
解説 |
同じ調号を持つ長調、短調のことで、関係調と呼ぶこともあります。例えばハ長調(C)とイ短調(Am)の関係。 |
音楽用語 |
並達8度・並達5度 |
読み方 |
〔へいたつはちど・へいたつごど〕 |
解説 |
隠伏8度(英:hidden octave)・隠伏5度(英:hidden fifth)、直行8度・直行5度とも呼ばれます。二声が同時に並進行するとき、到達した方の音程だけが完全8度または完全5度を形成すること。和声進行でソプラノとバスにあたる声部間に生じた並達8度・並達5度は、ソプラノが跳躍進行した場合のみ禁じられます。(完全8度、5度の響きの硬さが顕著になる為) |
音楽用語 |
へヴィ・メタル |
外国語表記 |
〔米:heavy metal〕 |
解説 |
1970年代後半に登場したハード・ロックの別名。鎖や鋲などを使ったファッションに特徴があり、それまでのハード・ロックとパンクの要素が混じり合っていて、政治色は比較的薄いです。 |
音楽用語 |
ヘ音記号 |
外国語表記 |
〔英:F-clef〕 〔独:F-Schlussel〕 〔仏:clef de fa〕 〔伊:chiave di fa〕 |
解説 |
音部記号の1つで低音部記号。譜表上でかたかな「へ音」の位置を示す記号。通常は第4線に置かれ、第3線に置かれるものはバリトン記号といいます。 |
音楽用語 |
ベース・ノート |
外国語表記 |
〔米:bass note〕 |
解説 |
コードの最低音で通常はベースが担当します。ベース・ノートは和音の根音だけではなく、第3音、第5音も用いられ、ベースの動き(ベース・ライン)を作ります。 |
音楽用語 |
ペース・メソッド |
外国語表記 |
〔英:Pace Method〕 |
解説 |
アメリカのピアノ演奏家・教育家であるロバート・ペース博士によるピアノ・メソッド。スパイラル・ラーニング(螺旋型学習法)、バランスド・ダイエット(バランスの取れた学習法)といった学習法を基本とし、グループによるピアノ指導や導入期からの全調の使用といった特徴があります。 |
音楽用語 |
ヘッド・アレンジ |
外国語表記 |
〔米:head arrangement〕 |
解説 |
楽譜によらず、口頭で編成や曲の進行、雰囲気などを指示する方法のこと。全く楽譜を使用しない場合と簡単なメモ程度の楽譜を使用する場合があります。 |
音楽用語 |
ヘテロフォニー |
外国語表記 |
〔英:heterophony〕 |
解説 |
多声音楽の1つで、同じ旋律を多くの人が同時に演奏するとき、即興的な装飾などで音程やリズムにずれが生じる状態。民俗音楽に多く見られます。 |
音楽用語 |
ベネディクトゥス |
外国語表記 |
〔羅:Benedictus〕 |
解説 |
①べネディクトゥス(クィ・ヴェニト qui venit)ミサ通常文のサンクトゥスの後半。「ほむべきかな(主の名によりて来たる者)」の意味。 ②ベネディクトゥス(ドミヌス・デウス・イスラエル Dominus, Deus Israel)ルカ伝第1章第68~79節によるザカリアのカンティクム。「ほむべきかな、主イスラエルの神」の意味。 |
音楽用語 |
ヘミオラ |
外国語表記 |
〔ギリシャ:hemiola〕 |
解説 |
ギリシャ語で1.5ないし2:3を意味します。3拍子の2小節を2拍子の3小節のように読み替えて演奏すること。 |
音楽用語 |
ベル・カント |
外国語表記 |
〔伊:bel canto〕 |
解説 |
「美しい歌」の意味。18世紀イタリアで成立した歌唱法で華麗で美しい声によるもの。柔らかい響き、節回しの滑らかさが特徴。 |
音楽用語 |
ベル・トゥリー |
外国語表記 |
〔米:bell tree〕 |
解説 |
打楽器の1種。お椀型のベルを1本の軸に、大きい順に上から下へ開口部を下に向けて縦に並べたもの。上から下へ滑らすように叩きます。 |
音楽用語 |
ヘルマンハープ |
解説 |
ドイツ人へルマン・フェー氏が開発した撥弦楽器。響板の上にクロマティック(半音)で弦が張られ、楽譜を弦と表板の間に差し込むようになっており、それぞれの弦の下に音符が現れるようになっています。実線で結ばれた音符を上から順番に辿り指ではじくことによって、五線譜が読めなくてもメロディを演奏することが可能です。 |
音楽用語 |
ベル・リラ |
外国語表記 |
〔英:bell lyre〕 〔独:Lyra〕 〔伊:strumento d’acciaio〕 |
解説 |
行進用のグロッケンシュピール。リラ(竪琴)の形をした枠に、グロッケンシュピールが縦に取り付けられています。 |
音楽用語 |
ベルリン楽派 |
外国語表記 |
〔英:Berlin school〕 |
解説 |
「北ドイツ楽派」ともいい、18世紀後半にフリードリヒⅡ世に仕えていた音楽家の総称。ベルリン、ポツダムにおいて活躍しました。代表的な作曲家としてクヴァンツやC.P.E.バッハなどが挙げられます。 |
音楽用語 |
変化記号 |
外国語表記 |
〔英:accidentals〕 〔独:Versetzungszei-chen, Akzidentien, Akzidentalen〕 〔仏:accidents〕 〔伊:accidenti〕 |
解説 |
ある音を一時的に半音変化させる記号。半音高くする記号を#(シャープ)、半音低くする記号を♭(フラット)、2半音高くする記号をダブル・シャープ、2半音低くする記号を♭♭(ダブル・フラット)、幹音に戻す記号を?(ナチュラル)といいます。 |
音楽用語 |
編曲 |
外国語表記 |
〔英:arrangement〕 |
解説 |
アレンジ。一般的にはある楽曲を他の演奏形態に適するように書き換えること。次の2種類があります。①原曲の持ち味を損なわず楽器編成を変えるもの。 ②伴奏、前奏、後奏を新たに付けたり和声を変えたりするなど、原曲に創作的部分を多く加えるもの。 |
音楽用語 |
変終止 |
解説 |
→終止 |
音楽用語 |
変声期 |
外国語表記 |
〔独:Stimmbruch〕 |
解説 |
少年期から青年期へ移行する期間に、声帯を中心とする身体的変化により、声の音域や質に変化が起こる時期のこと。特に男子に顕著に現われます。 |
音楽用語 |
変奏曲 |
外国語表記 |
〔英・仏:variation〕 |
解説 |
ヴァリエーション。音楽形式の一つで、主題をもとにリズムなどの変化を加える技法を「変奏」といい、主題といくつかの変奏からなる楽曲を「変奏曲」といいます。 |
音楽用語 |
変則拍子 |
読み方 |
〔へんそくびょうし〕 |
解説 |
5拍子、7拍子など一つの楽曲の中で複数の要素の拍子が合わさった形で、混合拍子ともいいます。 |
音楽用語 |
変拍子 |
読み方 |
〔へんびょうし〕 |
解説 |
同一の楽曲で拍子が変わること。英語ではイレギュラー・タイム(irregular time)といわれます。 |