音楽用語 【ロ】
音楽用語 |
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朗詠 |
読み方 |
〔ろうえい〕 |
解説 |
雅楽に含まれる日本の歌謡の一形式。漢詩に付けた旋律を笙、篳篥、龍笛を伴奏に朗唱。 |
音楽用語 |
浪曲 |
読み方 |
〔ろうきょく〕 |
解説 |
浪花節とも呼ばれる日本の大衆芸能の一つで、三味線を伴奏にした語り物。 |
音楽用語 |
ローエングリン |
外国語表記 |
〔独:Lohengrin〕 |
解説 |
1850年初演で全3幕。10世紀前半のアントワープが舞台で、中世の伝説に基づくワーグナー自身のドイツ語台本による作品。白鳥の騎士ローエングリンが弟殺しの汚名を着せられたエルザを救い、やがて結婚しエルザの問いによって聖なる秘密が破れ天に帰っていく物語。第1・第3幕への前奏曲、婚礼の合唱が有名。 |
音楽用語 |
ロカビリー |
外国語表記 |
〔米:rockabilly〕 |
解説 |
ロックン・ロールとヒルビリーの合成語で、初期のアメリカン・ロック。プレスリーの人気と共に1950年代に大流行しました。 |
音楽用語 |
ロココ(音楽) |
外国語表記 |
〔仏・英・伊:rococo〕 |
解説 |
語源はフランス語<rocailleロカイユ(小石、岩石の築山)>。元は美術用語で、フランスのルイ15世の室内装飾や家具の渦巻き模様など、華美で装飾的な様式指しました。音楽では18世紀中頃、後期バロックから古典派への過渡期にあった様式の一つ。中でも軽快で優雅、和声的に平易でサロン的なスタイルを持つ「ギャラント・スタイル」は、フランスを中心に栄えました。フランスではクープラン、ラモー、ゴセックなどの作曲家がいます。またイタリア、ドイツといった国々でももてはやされました。 |
音楽用語 |
ロシア5人組 |
外国語表記 |
〔英:The Five〕 〔独:Die Funf〕 〔仏:ecole des cinq〕 |
解説 |
19世紀後半にグリンカやダルゴムイシスキーの後を受けて、真のロシア国民主義の樹立に向けて結成された5人の作曲家のグループ。主としてペテルブルクで活躍し、非職業的作曲家であることを特徴とします。メンバーの5人とは、唯一職業音楽家であったバラキレフ、行政官吏のムソルグスキー、陸軍士官のキュイ、海軍士官のリムスキー=コルサコフ、医学者のボロディンでした。 |
音楽用語 |
ロッカ・バラード |
外国語表記 |
〔米:rock a ballad〕 |
解説 |
ロック的なリズムや曲調を持ったバラード。8分の12拍子の曲が多い。→3連ロック |
音楽用語 |
ロック |
外国語表記 |
〔米:rock〕 |
解説 |
ロックン・ロールを原型として1950年代に生まれた音楽スタイル。それまでのジャズに代わりポピュラー音楽の主流となりました。世界中に広まった結果、政治的なメッセージを持つもの、民族的な要素を持つもの、宗教的なもの、商業的なものなどそのスタイルは様々なものとなり、一つに定義づけることはもはや不可能です。 |
音楽用語 |
ロック・ミュージカル |
外国語表記 |
〔米:rock musical〕 |
解説 |
ロック・ミュージックを取り入れたミュージカル。舞台の袖でロック・ミュージシャンが演奏したり、ロック・ミュージシャン自身が演じたりしました。代表的なものに『ジーザス・クライスト・スーパースター』などがあります。 |
音楽用語 |
ロックン・ロール |
外国語表記 |
〔米:rock’n’roll〕 |
解説 |
1950年代中頃、黒人のリズム・アンド・ブルースと白人のカントリーミュージックが融合して出来た音楽スタイルで、特徴あるアップ・テンポのリズムが人気となりました。現在では初期のシンプルな音楽のみロックン・ロールと呼びます。 |
音楽用語 |
ロフト・ジャズ |
外国語表記 |
〔米:loft jazz〕 |
解説 |
1960年代にニューヨークのロフトを中心に起こった若手ジャズ・ミュージシャンたちの活動のこと。営利を目的とせずに純粋な音楽的創造を目指しました。 |
音楽用語 |
ロボ声 |
読み方 |
〔ロボごえ〕 |
解説 |
ヴォコーダーなどの音声合成エフェクトによって加工された、ロボットのような声の俗称。 |
音楽用語 |
ローマ楽派 |
外国語表記 |
〔英:Roman school〕 |
解説 |
ルネサンス後期の16世紀後半に、ローマにあるシスティーナ礼拝堂を中心に活躍した楽派。伴奏のないア・カペラ様式による宗教音楽を特徴とします。代表的な作曲家にパレストリーナがいます。 |
音楽用語 |
ロマネスク音楽 |
外国語表記 |
〔英:Romanesque music〕 |
解説 |
ロマネスクとは「ローマ風の」の意味。10~12世紀頃の西ヨーロッパにおける建築や絵画の様式とされています。音楽史においても、中世音楽における一つの様式として位置づけられており、グレゴリオ聖歌や初期多声音楽などがその典型として考えられています。 |
音楽用語 |
ロマンス |
外国語表記 |
〔英・仏・西:romance〕 〔独:Romanze〕 〔伊:romanca〕 |
解説 |
スペインの「ロマンセ」はロマン語による詩や俗謡を指しましたが、中世の吟遊詩人(minstrel)達の間では騎士物語、恋愛歌、16世紀以後は器楽やより大きい作品も指すようになりました。これと関連してフランスやドイツでも抒情的歌曲や、器楽の抒情的小品に対して使われるようになりました。この種の曲としてはベートーヴェンのヴァイオリンと管弦楽のための『ロマンス』op.40、50が有名です。 |
音楽用語 |
ロマン派音楽 |
外国語表記 |
〔英:romantic music〕 |
解説 |
19世紀のヨーロッパで盛んになった音楽活動。それまでの古典派が形式美を重んじていたのに対し、思いや感情を重視した叙情的傾向を持ちます。調性的和声法に加え、半音階的和声法、また性格的小曲や標題音楽、民族主義が特色です。シューベルト、シューマン、ショパン、リスト、ブラームス、ワーグナーらが代表的作曲家で、この頃には楽器の改良もあり名人技的な演奏家が登場しました。後期になると調的構造の崩壊が見られるようになります。 |
音楽用語 |
ロール |
外国語表記 |
〔英:roll〕 |
解説 |
ドラム、特にスネア・ドラムの基本的な奏法。左右のスティックで交互に素早く叩いて作る長いトレモロ。 |
音楽用語 |
ロンド形式 |
外国語表記 |
〔英:rondo form〕 〔独:Rondoform〕 |
解説 |
ロンド主題(R)がエピソードを挟んでR-A-R-B-R-C-Rのように幾度も回帰する形式。第1、第3エピソードが同じ(A=C)で調性上の配慮があったり、Bが展開的な動きを見せるとロンド・ソナタ形式になります。 |