音楽用語 【サ】
音楽用語 |
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サイケデリック・ミュージック |
外国語表記 |
〔英:psychedelic music〕 |
解説 |
1960年代後半のLSDが流行した頃に、サンフランシスコなどで興ったロック。LSD使用時に幻覚が起き、音が歪んで聞こえるのを再現しようと試みました。ジェファーソン・エアプレインなど。 |
音楽用語 |
サイド・ギター |
外国語表記 |
〔英:side guitar〕 |
解説 |
バンドで2本のギターがある場合、メロディを担当するリード・ギターに対して、リズム楽器の役割を果たすギターを指します。 |
音楽用語 |
才能教育 |
読み方 |
〔さいのうきょういく〕 |
解説 |
早期から特別に訓練し、個人の才能を大きく開花させようとする教育。同義語→英才教育。 |
音楽用語 |
サウンド・チェック |
解説 |
ステージ、スタジオでの音声チェックのこと。 |
音楽用語 |
サウンド・トラック |
外国語表記 |
〔英:sound track〕 |
解説 |
映画のフィルムやビデオ・テープで音声や音楽を記録してある部分。転じて、映画で使用される目的で作られた音楽をサウンド・トラックと呼ぶようになりました。また、その音楽をレコード化したものをサウンド・トラック盤といいます。 |
音楽用語 |
サクスホルン |
外国語表記 |
〔英:saxhorn〕 |
解説 |
ベルギーの楽器製作家、アドルフ・サックスが19世紀半ばに発明した金管楽器。 最高音域から最低音域まで7種類の大きさの楽器があり、それぞれ小ビューグル、ビューグル(フリューゲルホルン)、アルト、バリトン、ユーフォニアム(小バス)、中バス、大バスと呼ばれ、吹奏楽で常に用いられます。変ロ調または変ホ調の移調楽器。→サクソルン |
音楽用語 |
サクソフォン |
外国語表記 |
〔仏・英:saxophone〕 〔独:Saxo-phon〕 〔伊:saxofono〕 |
解説 |
ベルギーの楽器製作家、アドルフ・サックスが19世紀半ばに発明した金属製の木管楽器。シングル・リードで、ソプラニーノからコントラバスまで7種類の楽器があります。吹奏楽で常に用いられる他、独奏楽器として特にフランスの作曲家に好んで用いられ、ジャズ、ポピュラー音楽でも広く用いられています。変ロ調または変ホ調の移調楽器。 |
音楽用語 |
サスペンション |
外国語表記 |
〔英:suspention〕 |
解説 |
非和声音の中の掛留音のこと。前の和音の音が次の和音の中に引き延ばされている状態をサスペンションといいます。これを含む和音をサスペンション・コード(サス)といいます。→ 非和声音 |
音楽用語 |
サスペンディド・フォース・コード |
外国語表記 |
〔英:suspended 4th chord〕 |
解説 |
「サス・フォー」ともいいます。本来の第3音が根音から4度上に留まっているコード。4度音は掛留音で第3音に解決されることが多い。 |
音楽用語 |
サックス |
解説 |
→サクソフォン |
音楽用語 |
擦弦楽器(さつげんがっき) |
外国語表記 |
〔英:bowed stringed instruments〕 |
解説 |
弦楽器のうち、弓などで弦に摩擦を与えることにより弦を振動させて音を出す楽器。 |
音楽用語 |
さのさ節 |
読み方 |
〔さのさぶし〕 |
解説 |
俗謡(民間で歌われる民謡や流行歌などの歌謡)の一種で、一節の最後に「さのさ」という囃子詞が付きます。法界節が変化したもので1897(明治30)年頃から流行し、後に「さのさ」を取り入れた歌謡曲も作られました。 |
音楽用語 |
サビ |
解説 |
ポピュラー音楽で用いられる用語で、冒頭の旋律とは対照的な変化に富んだ中間部分のこと。 |
音楽用語 |
サブスティテュート・コード |
外国語表記 |
〔英:substitute chord〕 |
解説 |
→代理和音 |
音楽用語 |
サラバンド |
外国語表記 |
〔英:saraband〕 〔独:Sarabande〕 〔仏:sarabande〕 〔伊:sarabanda〕 〔西:zarabanda〕 |
解説 |
17~18世紀にヨーロッパで流行した舞曲。緩やかな速度の4分の3拍子、2分の3拍子で荘重な雰囲気を持ちます。起源はペルシャと推測されますが16世紀初頭にスペイン、後にフランス、イギリスで踊られるようになり、古典組曲中の1曲となりました。 |
音楽用語 |
猿楽 |
読み方 |
〔さるがく〕 |
解説 |
①平安時代以前に中国から伝来した雑多な芸能「散楽」が日本で変化したもの。 ②能と狂言の総称。 |
音楽用語 |
サルサ |
外国語表記 |
〔西:salsa〕 |
解説 |
ニューヨークの黒人、スペイン系移民によって発達したラテン・ミュージックの総称。キューバ音楽が基本となり多くのラテン打楽器が使われます。 |
音楽用語 |
サルタレロ |
外国語表記 |
〔伊:saltarello〕 |
解説 |
「小さな跳躍」の意味で、16世紀イタリアの急速な3拍子の舞曲。メンデルスゾーンの『交響曲第4番(イタリア)』の終楽章に用いられています。 |
音楽用語 |
サロメ |
外国語表記 |
〔独:Salome〕 |
解説 |
1905年初演で全1幕。紀元30年頃シリアのヘローデスの宮殿が舞台で、ワイルドの原作でラッハマンのドイツ語の台本による作品。新約聖書マルコ伝の話を脚色し、ユダヤのヘローデスの娘サロメにまつわる物語。劇の筋が不道徳的な要素を含んでいたり、官能的な刺激が過度に強いことで上演禁止になった都市もあります。『7つのヴェールの踊り』が有名。 |
音楽用語 |
さわり |
解説 |
①義太夫節で義太夫以外の曲から取った一節を聞かせどころとしたもの。 ②ある曲の有名な一部分を聞かせること。 |
音楽用語 |
三管 |
読み方 |
〔さんかん〕 |
解説 |
雅楽で唐楽に用いられる3種の管楽器。笙・竜笛・篳篥(ひちりき)。 |
音楽用語 |
三管編成 |
読み方 |
〔さんかんへんせい〕 |
解説 |
管弦楽の編成の一つ。木管各パートが派生楽器を加えた3名ずつとなり、金管楽器、打楽器、弦楽器ともそれに応じた人数(総勢90名程度)となります。 |
音楽用語 |
三曲合奏 |
読み方 |
〔さんきょくがっそう〕 |
解説 |
筝・三味線・尺八による合奏。江戸時代は筝・三味線・胡弓によるものを指しましたが、明治時代に尺八が一般に解放されてからは尺八に代わられました。 |
音楽用語 |
サンクトゥス |
外国語表記 |
〔羅:sanctus〕 |
解説 |
「聖」の意味。ミサ通常文の『感謝の讃歌』で第4曲。歌詞はイザヤ書第6章第3節に基づき、通常文中最も古くからあります。→ミサ |
音楽用語 |
三線 |
読み方 |
〔さんしん〕 |
解説 |
沖縄の撥弦楽器で丸型の胴が特徴。三味線の原型ともいわれる3本の弦(糸)を大きな爪を装着した人差し指で弾きます。 |
音楽用語 |
サンバ |
外国語表記 |
〔ブラジル:samba〕 |
解説 |
ブラジルの民族舞踊音楽。アフリカのリズムが基になり、集団で輪になったり行列したりしながら踊ります。特にリオ・デ・ジャネイロのカーニバルで踊られるものが有名。 |
音楽用語 |
サンバ・ホイッスル |
外国語表記 |
〔英:samba whistle〕 |
解説 |
サンバで使われる笛。小さな十字形で、人差し指と親指で穴を開いたり閉じたりして音を変えます。 |
音楽用語 |
讃美歌 |
外国語表記 |
〔英:hymn〕 〔独:Hymnus, Hymne〕 〔仏:hymne〕 〔伊:inno〕 |
解説 |
日本語の「讃美歌」は主としてプロテスタント教会の「教会歌」を意味し、カトリックでは「聖歌」という言葉を使うことが多いです。しかし一般的には「キリスト教の神や聖人を讃美する歌」 と考えます。但し西欧のカトリック教会ではラテン語のイムヌスがこれにあたり、ミサでは用いられずに聖務日課にのみ用いられる典礼歌を指し、プロテスタント教会ではルターやカルヴァン等の各国語による会衆歌を指します。 |
音楽用語 |
3部形式 |
外国語表記 |
〔英:ternary form〕 〔独:dreiteilige Form〕 〔仏:forme ternaire〕 〔伊:forma ternario〕 |
解説 |
3つの大楽節による形式で、古典派のメヌエットなどに見られる形式。通常は主題提示、中間部、再現部というA?B?Aの形をとります。 |
音楽用語 |
サンプリング |
外国語表記 |
〔英:sampling〕 |
解説 |
標本化。楽器音、自然音などを音源として利用するために録音、記録すること。シンセサイザーでは、サンプリング音源を利用して実際の楽器と全く同じ音で演奏することができます。 |
音楽用語 |
サン・マルシャル楽派 |
外国語表記 |
〔英:St.Martial school〕 |
解説 |
南フランスの聖マルシャル修道院を中心に栄えたポリフォニー音楽の楽派。すべてネウマ譜で記されており2声です。ノートル・ダム楽派以前の初期多声音楽として重要です。 |
音楽用語 |
三和音 |
外国語表記 |
〔英:triad〕 |
解説 |
①長三和音(英:major triad)・・・メジャー・トライアド。長3度と短3度を1つずつ積み重ね、一番上の音を根音から完全5度の音程にしたもの。長調のⅠ、Ⅳ、Ⅴ(及び短調のⅤ、Ⅵ)で使われ長調を象徴します。 ②短三和音(英:minor triad)・・・マイナー・トライアド。短3度と長3度を1つずつ積み重ね、一番上の音を根音から完全5度の音程にしたもの。短調のⅠ、Ⅳ(及び長調のⅡ、Ⅲ、Ⅵ)で使われ短調を象徴します。 ③減三和音(英:diminished triad)・・・ディミニッシュ・トライアド。短3度を2つ積み重ねてできる三和音。一番上の音は根音から減5度の音程にあります。長調のⅦ、短調のⅡ、Ⅶがこれにあたります。 ④増三和音(英:augmented triad)・・・オーグメント・トライアド。長3度を2つ積み重ねてできる三和音ですが、一番上の音は根音から増5度の音程にあるため不協和となります。通常は長三和音の第5音を半音上げた変化和音として用います。 |