音楽用語 【ソ】
音楽用語 |
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筝 |
読み方 |
〔そう、こと〕 |
解説 |
中国起源の日本の伝統楽器。現代の一般的な「こと」と呼ばれるものはこちらの楽器ですが、正しくは筝であり琴は本来別の楽器。筝には柱と呼ばれる支柱がありますが、琴にはありません。 |
音楽用語 |
筝曲 |
読み方 |
〔そうきょく〕 |
解説 |
箏による音楽のこと。 |
音楽用語 |
装飾音 |
外国語表記 |
〔英:ornament, grace〕 〔独:Verzierung〕 〔仏:agrement〕 〔伊:abbellimento〕 |
解説 |
装飾的に加えられた音。演奏者が自由に装飾するものと、記号や音符で書かれたものがあります。主な装飾音には次のようなものがあります。①前打音 ②トリル ③プラルトリラー ④モルデント ⑤ターン ⑥アルペッジョ ⑦スライド これらの演奏法は一定したものではなく、曲の速度や曲想などによって変わります。また、これらの装飾音を組み合わせた複合的な装飾音もあります。 |
音楽用語 |
相対音感 |
外国語表記 |
〔独:relatives Gehor〕 |
解説 |
ある高さの音を、他の特定の音名の音を基準にして識別できる能力をいいます。 |
音楽用語 |
奏鳴曲 |
読み方 |
〔そうめいきょく〕 |
解説 |
→ソナタ |
音楽用語 |
ソウル・ジャズ |
外国語表記 |
〔米:soul jazz〕 |
解説 |
白人的な洗練されたモダン・ジャズから脱却し、本来の黒人音楽としてのジャズに回帰しようとしたジャズのこと。アフリカ的な躍動感に満ちています。 |
音楽用語 |
ソウル・ミュージック |
外国語表記 |
〔米:soul music〕 |
解説 |
1960年代以後の黒人によるリズム・アンド・ブルースの総称。黒人霊歌にそのルーツを辿ることができ、強い精神的メッセージを特徴とします。アメリカン・ポップスの中心を成す音楽。→ソウル |
音楽用語 |
属音 |
外国語表記 |
〔英:dominant〕 〔独:Dominante〕 〔仏・伊:dominante〕 |
解説 |
音階の第5音、ドミナント。主音に次いで大切な音。 |
音楽用語 |
属七の和音 |
外国語表記 |
〔英:dominant seventh chord〕 |
解説 |
ドミナント・セヴンス・コード。属和音に更に短3度上の音(第7音)を重ねたもの。次に主和音へ進むなど和音の機能としては属和音と同様ですが、トライトーンの作用により属和音の不安定さが一層強まるといえます。また属和音と同様にⅠの四六の和音(Ⅰ2)と組まれることも多いです。 |
音楽用語 |
属調 |
外国語表記 |
〔英:dominant key〕 〔独:Dominanttonart〕 |
解説 |
ある調から見て完全5度上の関係にある調。例えばハ長調(C)から見た場合は、ト長調(G)がこれにあたります。 |
音楽用語 |
属和音 |
外国語表記 |
〔英:dominant chord〕 〔独:Dominantak-kord〕 〔仏:accord dominante〕 |
解説 |
音階の第5音(属音)上の3和音で、和音記号はVまたはDを用います。短調では半音高められた導音を伴うため、長調と同様に長3和音となります。ドミナント・コード(下属和音)。 |
音楽用語 |
即興演奏 |
外国語表記 |
〔英:improvisation〕 |
解説 |
曲の全体あるいはその一部を、楽譜を用いず即座に創作しながら演奏すること。バロック時代までは広く行われていましたが、古典派以降、作曲家の記譜した意図を忠実に守るようになってからは廃れていきました。しかし、ジャズなどでは現在でも即興演奏(インプロヴィゼーション)が重要な地位を占めます。 |
音楽用語 |
即興曲 |
外国語表記 |
〔仏:impromptu〕 |
解説 |
ロマン派時代に書かれた即興的な雰囲気を持つ自由な形式のキャラクター・ピース。ショパン、シューベルト、フォーレの作品がよく知られています。→アンプロンプテュ |
音楽用語 |
ソナタ |
外国語表記 |
〔伊・英:sonata〕 〔独:Sonate〕 〔仏:sonate〕 |
解説 |
イタリア語の「演奏する」という意味の動詞sonareから生じた器楽曲を意味する言葉で、16世紀頃から現れました。バロック時代には、教会ソナタと室内ソナタがあり、教会ソナタは緩ー急ー緩ー急の4楽章で、ホモフォニックの手法とポリフォニックの手法が交替する形式をとります。室内ソナタは前奏曲と一連の舞曲で構成され、後の組曲へと発展しました。古典派時代には、急ー緩ー急3楽章のホモフォニック中心のソナタとなりました。ロマン派以後から現代までソナタは、重要なジャンルとして位置づけられ作曲されています。ソナタはどのような楽器編成にも応用できますが、通常は独奏曲、2重奏曲までをソナタと呼び、それ以上は3重奏曲、4重奏曲、交響曲などと呼びます。 |
音楽用語 |
ソナタ形式 |
外国語表記 |
〔英:sonata form〕 〔独:Sonatenform〕 〔仏:forme sonate〕 |
解説 |
1760年代以降の器楽曲の中に形成された重要な楽曲形式。古典派、ロマン派のほとんどの交響曲、室内楽、ソナタの第1楽章に用いられ(それ故にソナタ・アレグロ形式と呼ばれることもある)、時には緩徐楽章や第4楽章にも用いられました。一般にはべートーヴェンのソナタ形式が典型的な例とみなされます。それは提示部、展開部、再現部<+終結部(コーダ)>から成り、提示部には対照的な二つの主題が含まれます。もっともソナタ形式は多様であり歴史的に見た場合には、この定形に当てはまらないものの方が多数を占めます。 |
音楽用語 |
ソナチネ |
外国語表記 |
〔伊・英:sonatina〕 〔独:Sonatine〕 〔仏:sonatine〕 |
解説 |
内容的にも形式的にも小規模なソナタ。クレメンティ、クーラウらの作品があり、当時からピアノ教材として用いられました。20世紀に入りラヴェルやバルトークらが芸術性の高い作品を残しています。 |
音楽用語 |
ソノシート |
解説 |
フィルムのように薄いレコード盤で、英語ではフレクシ・ディスク(flexi disc)と呼ばれています。1950年代後半から1960年代前半に雑誌の付録などに用いられました。 |
音楽用語 |
ソプラノ |
外国語表記 |
〔伊:soprano〕 |
解説 |
①最高声域のこと。通常は女声の高いもの、またボーイ・ソプラノも指します。 ②混声4部合唱や女声合唱の最上声部。 ③楽器の音域でソプラノ(声域)にあたる高音域を奏するもの。ソプラノ・サクソフォーン、ソプラノ・リコーダーなど。さらに高音域を受け持つものをソプラニーノと名付ける場合もあります。 |
音楽用語 |
ソルフェージュ |
外国語表記 |
〔仏:solfege〕 〔伊:solfeggio〕 |
解説 |
母音あるいはドレミ等の階名や音名によって歌われる、声楽練習及び音楽の基礎教育。読譜力、暗譜や聴音の能力の養成、和音感を身に付けることなどを目的とします。特にパリ音楽院やハンガリーのコダーイの教育等が有名です。 |
音楽用語 |
ソルミゼーション |
外国語表記 |
〔英:solmization〕 |
解説 |
旋律を階名で歌うことで、階名唱ともいいます。ソ(sol)・ミ(mi)と階名で歌うことからこの語句が生まれました。 |
音楽用語 |
ソロ |
外国語表記 |
〔伊:solo〕 |
解説 |
イタリア語で「単独に」の意味。複数形はソリ(伊:soli)といいます。①独奏や独唱のこと。(伴奏付きの場合も含む) ②オーケストラ曲などで、ある特定の楽器(パート)を際立たせる場合の指示。 ③協奏曲でトゥッティ(全合唱)に対し独奏部分のこと。 |
音楽用語 |
ソン |
外国語表記 |
〔西:son〕 |
解説 |
キューバのダンス音楽。リズムはルンバのもとになりました。『ラ・グァヒラ』など。「ソン・アフロ(son afro)」のリズムで『タブー』など。 |
音楽用語 |
ソンゴ |
外国語表記 |
〔西:songo〕 |
解説 |
キューバの打楽器奏者が考案したリズム。16ビートとの相性がよいとされます。 |