オーケストラの編成
オーケストラとは、弦・管・打楽器による組織的で大規模な集合体の合奏をいいます。語源はギリシア語のオルケストラで、古代ギリシア劇場でコロス(合唱歌舞隊)が歌い踊ったり、楽器奏者が演奏する半円形をした舞台と客席の間の場所の名前を指し、その後その場所にいた楽器奏者の集団を「orchestra」というように...
演奏形態と曲種
様々な演奏形態と曲種 [英:various genres]オーケストラは最も大きい器楽の演奏形態ではありますが、音楽には形式の枠に収まらない自由な曲種も沢山あります。独奏・二重奏「楽器奏者が単独で演奏する音楽」ヴァイオリンソナタなどピアノの伴奏がある場合などは、二重奏(デュオ)という形態になり、形の...
楽器の音域
オーケストラで使用される楽器は、どの楽器も充分に独奏楽器としての性能を誇りますが、オーケストラで用いられる際は人間の声域と対応して4つの音域の区分に編成されます。これには作曲の基本が混声四部合唱曲を書くことに起因しています。4種類の声域ではソプラノ→アルト→テノール→バスの順に低くなり、各音域に楽器...
移調楽器
移調楽器は、楽譜に記譜された音(記音)と実際に出る音(実音)とが異なる楽器のことで、管楽器の管の長さによる調が関連し、オーケストラの中ではクラリネットとホルンがあたります。移調楽器の読み方 [英:transposing instrument]オーケストラのスコアに慣れるために、ハ音記号ともう一つ移調...
スコア(総譜)
スコア(総譜)とは、合奏、重奏、重唱などの各パートの楽譜を一目で見られるように上下に並べた楽譜をいい、楽器別に記譜された楽譜を「パート譜」といいます。スコアには曲の種類や編成、用途によって色々なものがあり、音楽の編成によって楽譜の形も変わります。オーケストラ用は楽器の種類ごとに配列され、合唱用は声域...
スコア・リーディング
ここでは、ラヴェルの名曲『ボレロ』を題材にしてスコア・リーディングを行っていきます。モーリス・ラヴェル(仏:1875-1937)は、フランスの作曲家で『ボレロ』は1928年の作品。延々と続くボレロのリズム、ピアニッシモからフォルティッシモまでの圧倒的な音量変化、シンコペーションを多用した二つのテーマ...