金管楽器 【ホルン】

ホルン〔英:horn〕

音域

ホルンの特徴

  • 丸く巻かれた管と後ろ向きの大きなベルが特徴の金管楽器。管の長さはチューバやトロンボーンと同等ですが、マウスピースのサイズがトランペットに近いものがあるので、3オクターヴ半近い音域を出すことができます。
  • 後ろ向きに配置されている大きなベルに右手を差し入れることで、牧歌的で柔らかい音色を奏でることができます。また強く吹いた際は、金管楽器らしい勇壮で迫力のある音も出すことができます。
  • ホルンは金管楽器の中で最も難しい楽器と言われており、全ての音域を自在に演奏することができるようになるまでは、ある程度の時間と労力が必要になります。
  • ホルンは吹奏楽でも活躍しますが、さらに活躍の場を広げるのがオーケストラで、旋律やハーモニーなど重要なポジションを担っています。また、室内楽の分野でも木管金管の両アンサンブルに参加する唯一の楽器なので、クラシックの楽曲を演奏される方にとっては、存分に楽しむことができる楽器になります。

楽譜

  • 吹奏楽ではF管ホルンの実音F(ファ)音が、上のドになるト音記号の移調譜で使用されます。
  • オーケストラではこれ以外に、曲の調性によって基準音C(ド)音が変わる移調譜も出てきます。
  • 低音域では移調のヘ音記号も使用しますが、昔の楽曲ではオクターヴ低く記される習慣がありますので注意が必要です。

材質

  • 一般的なホルンはイエローブラス製。
  • 機種によってはゴールドブラスやニッケルシルバー製のモデルもあります。
  • 抜き差し管の二重部分には、錆び止めの観点からニッケルシルバーが用いられます。

ソロ曲

モーツァルト《ホルン協奏曲》第1番「第1楽章」

オーケストラの名曲

マーラー交響曲第五番「アダージェット」 ♪ベートーヴェン交響曲第3番『英雄』第4楽章 ♪ウェーバー《魔弾の射手》『序曲』 ♪ラヴェル『亡き王女のためのパヴァーヌ』

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