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キー/B♭管やC管~管楽器の用語と道具(アクセサリー)

管楽器の【キー】

 

指が届かない遠くにある孔を遠隔操作で開閉するための装置のこと。

 

 

 

歴史の古いソプラノリコーダーや尺八などの楽器にはキーは付いていませんが、指が届かない大型の楽器のテナーやバスのリコーダーにはキーが備えられています。

 

キーのメカニズムは19世紀に入ると次第に発展し、孔が遠くにあり指が届かないことの他に、人の指では押さえきれない程の大きな孔を操作するためにも用いられるようになりました。

 

人の指のサイズでは押さえきれないサクソフォンやフルートも、このメカニズムのお蔭によって大きな孔の開閉を行い演奏を可能にしています。

 

また金管楽器では、ヴァルブが開発される以前は、キーの開閉で半音階を作り出すトランペットやホルンも存在しました。

 

 

 

B♭管やE♭管などの移調楽器

 

C(ド)音の指使いでB♭(シ♭)音が出る場合はB♭管、C(ド)音そのものが出る場合はC管(実音楽器)といいます。

 

楽譜に記譜されている音と実音が一致しているC管(実音楽器)に対して、実音が異なるB♭管やE♭管などは「移調楽器」と呼ばれます。

 

 

 

管楽器は木管・金管を問わず、オーボエとコーラングレのように同属で音域が異なる楽器があり、このような楽器のことを「移調楽器」と総称します。

 

実音楽器であるC管は、ピアノや歌の譜面通りに読むことができますが、移調楽器であるB♭管やE♭管などは、譜面の音と実際に出る音が異なるので専用の譜面を用います。

 

金管楽器は一般的にB♭管が主流ですが、オーケストラで使用されるC管トランペットを始め、F管ホルン、E♭管テューバなど様々な調性のものがあります。

 

また、ホルンはB♭管を使用する場合でもF管として扱われるため、F管の譜面を読む必要があり、トロンボーン、テューバ、ユーフォニアムなどは、楽器がB♭管でも実音で記譜された譜面を用います。

 

木管楽器は、フルートやオーボエはC管ですが、クラリネットやサクソフォンは、B♭管やE♭管の移調楽器になります。またサクソフォンは以前に、ピアノの譜面通りに読めるC管のものがあり、メロディテナーと呼ばれていました。

 

クラリネットやサクソフォンは、C(ド)音の指使いで実音がB♭やE♭になる移調楽器なので、楽譜もB♭管やE♭管に合わせた移調されたものを用います。また、オーケストラではA管のクラリネットも使用されます。

 

移調楽器が存在するのは、様々な音域を持つ同属の楽器が必要であるという他に、歴史的背景では別の理由を窺わせます。

クラリネットの場合では、現在では基本的にB♭管が広く用いられ、ハ長調の楽曲であればニ長調で記譜されています。

 

しかし、例えばベートーヴェンの題材では、B♭管以外にも交響曲第2番ではA管、第1番ではC管が指定されています。

 

この古典派の時代のクラリネットは、より半音階の吹奏が可能なキー・システムが開発されていましたが、全ての半音を演奏するには複雑な指使いなどが要求されていました。

 

その為、AスケールやDスケールの曲を吹く際はA管、B♭スケールやE♭スケールではB♭管と言った具合に、様々な長さの管による楽器を用意することで、その複雑さを避けていました。

 

より簡単な指使いで吹奏できる調の楽曲であれば、その調の音階は実際にスムーズに演奏されていました。

 

19世紀に入るとオーケストレーションの考え方が以前とは異なり、管楽器では木管におけるキー・システムや、金管におけるピストンやヴァルブなどの開発が進みます。

 

機構の発達によって、得意な音と不得意な音の違いをなるべく抑える方向でメカニズムが変化した時代でもありました。

 

これらの変革を遂げ、クラリネットやホルンではB♭管、トランペットではB♭管またはC管といったように、1種類の楽器だけで対応できるようになっていきました。

 

しかしながら、当時は現代で用いられているタイプの楽器とは全く異なったものが使用されていた為、作曲家たちは作品に用いられる調や転調の仕方によって、複数の管の楽器を使用していたのです。

 

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