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タンギング/ヴィブラート

管楽器の【タンギング】

 

「タング」とは舌のことで、「タンギング」は舌の先を上歯の裏側辺りやリードにあてて離すこと。

 

音の始まりをハッキリとさせることを指します。

 

 

 

管楽器の発音の仕組みは一様ではなく、金管楽器はすべてマウスピースに唇を密着させ、舌の先をはじくように発音するという点で共通していますが、木管楽器は縦笛から発達したものと、横笛のフルート属とでは異なります。

 

オーケストラの「縦笛系」の楽器はすべてリードを備えており、これに舌をあてるタンギングにはそれなりの難しさがあります。

 

同じ「縦笛系」でも1枚のリード楽器(クラリネット、サクソフォンなど)と、2枚のリード楽器(オーボエ、ファゴットなど)とでは「タンギング」感覚は微妙に違います。

 

息を吹き込んで音をスタートさせるとき、「Tu」とか「Du」という風に発音しますが、このタンギングは言葉の子音と同じように、様々なニュアンスを使い分けることによって、雄弁でバラエティに富んだ音楽にする効果があります。

 

タンギング奏法には次のようなものがあります。

 

  • シングル・タンギング→「Tttt…」と舌をあてる方法
  • ダブル・タンギング→「Tktk…」という発音法
  • トリプル・タンギング→「Ttk、Ttk、Ttk…」という発音法
  • フラッター・タンギング→楽器に息を吹き込みながら、舌先で「Trrrr…」というような素早い動きを入れる奏法

 

フラッター・タンギングは、19世紀の末にリヒャルト・シュトラウスが交響詩『ドン・キホーテ』の中で、木管の一部と金管の殆どの奏者にこの「フラッター」を要求したのが初めての用例です。

 

タンギングの難しさは、細かく速い音型に留まらず、様々なニュアンスでの音の「アタック」、レガート・タンギングやトロンボーンのスラー・タンギング…とあります。

 

どのように聞こえているのかを、客観的に観察してタンギングの技術を磨くと、音が見違えるように良くなりますので、日頃の練習が欠かせない奏法です。

 

 

管楽器の【ヴィブラート】

 

ヴィブラートは、ある音を一定の高さのままで震わせることによって、音色に潤いと豊かさを与える装飾的技法のこと。

 

 

 

ヴィブラートそのものは、管楽器に限らず声楽や弦楽器など、基本的に和音を奏さないで旋律のみを担当する楽器においては、特に不可欠な基本的技術となります。

 

鍵盤楽器のように多くの音を重ねることが出来ない旋律楽器の場合、その演奏家の個性を特徴づける重要な因子の一つとして、ヴィブラートが大きく作用することになります。

 

ヴィブラートの性質を規定するものは、音程の揺れ幅とその周期の速度ですが、実際にはこの性質が奏者の音色に対する印象までも決めてしまうことが多いです。

 

ヴィブラートには大別すると二種類あり、音の強弱を揺らして表現するものと、音の高低を揺らして表現するものとがあります。

 

一般的に音の強弱を揺らして表現するものにフルートやオーボエ、音の高低を揺らして表現するものにサクソフォンや金管楽器が含まれます。

 

歴史的観点で考察した場合、音の強弱を揺らして表現するものは歴史が古く、人間が泣いたときの嗚咽がルーツだという説もあり、本来は感情表現に用いられていました。

 

対して音の高低を揺らして表現するものは、19世紀に入り音を目立たせるために生まれたと言われており、現代では弦楽器を中心に音に伸びと潤いを与えるために用いられています。

 

どちらが適しているのかは楽器によって異なりますが、表現手段としてどちらもマスターしておくのも良いかも知れません。

 

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