バリトン

バリトンは、男声の声域で、バスとテノールの中間に位置する声種です。バリトンは、繊細さと力強さを兼ね備えており、オペラの役どころでは中年や父親の役に適しています。

以下にバリトンについて解説していきます。

• 音域: バリトンの典型的な音域は、おおよそ G2 ～ G4 です。合唱の場合、A2 から F4 くらいまでの範囲で歌われることもあります。
• 記譜: バリトンの楽譜では、一般的には バス記号が用いられますが、バリトン記号はあまり使われません。
• 分類: 音域に基づいて、高い方を「ハイ・バリトン」、低い方を「バス・バリトン」と呼ぶこともあります。
• オペラの領域: オペラでは、音色や役柄に応じて「バリトン・レジェ」、「リリック・バリトン」、「キャラクター・バリトン」、「ヘルデン・バリトン」など、細分化されることもあります。

楽器のバリトンとしては、サクソフォーンのバリトンやユーフォニアムなどもあります。また、古楽器のバリトンは、英語では「baryton」と綴られることもあるので注意してください。

バリトンに分類される声楽家の例には、マウロ・アウグスティーニ、ジョゼ・ヴァン・ダム、クラウディオ・オテッリなどがいます。

バリトンは、オペラや合唱など幅広い音楽ジャンルで活躍する重要な声種です。

バリトン　[伊：baritone　略：Bar.]

バリトン（baritone）は、「テノールとバスの中間の声域」を担当します。

バリトン＜baritone＞

男声の声域の1つで、テノールとバスの中間の声域を担当します。「バリトン・サックス」のように、バリトン声域に対応する楽器を指す場合にも、バリトンが使われるほか、ユーフォニアムを「バリトン」と呼ぶ場合もあります。

バリトンの音域

有名なオペラの配役
モーツァルト『魔笛』
パパゲーノ
ビゼー『カルメン』
エスカミーリョ