合唱
合唱(がっしょう)は、複数の人が複数の声部に分かれて各々の声部を複数で歌う声楽の演奏形態を指します。
以下に、合唱について詳しく説明します。
- 合唱の種類:
- パート数による分類:
- 合唱は、パート数によって分類されます。例えば、二部合唱、三部合唱、四部合唱などがあります。
- 各パートの声部数が異なる場合でも、多くの部分がそのパート数であれば、そのパート数で呼ばれます。
- ただし、大勢が声を合わせて歌うことを大雑把に「合唱」と呼ぶこともあります。
- 独唱の有無による分類:
- 合唱には、独唱者または重唱者が立てられることがあります。
- 独唱はわずか数小節を担当する場合もあれば、合唱がほとんど登場しない独唱曲に近い場合もあります。
- 管弦楽を伴う作品では、合唱とソロが別々の箇所を歌い、お互いが絡み合わないこともあります。
- 伴奏の有無による分類:
- 無伴奏の合唱を「ア・カペラ」と呼びます。日本の曲に対しては単に「無伴奏」と呼ばれます。
- 伴奏が付く場合、ピアノやオルガン、オーケストラによるものが多いです。
- 声の性質による分類:
- 女声による合唱を「女声合唱」、男声によるものを「男声合唱」といいます。
- 男女の声によるものを「混声合唱」といいます。
- パート数による分類:
- 歴史:
- 合唱は古くから多くの民族で行われてきましたが、西洋音楽において合唱が現れたのは中世のオルガヌムが最初でした。
- 12世紀には高度なポリフォニーが生まれ、15世紀以降のルネサンス音楽へと発展しました。
- 日本では1557年の聖週間に豊後府内(現在の大分県大分市)で行われた歌ミサが最初の合唱とされています。
- 日本最初の合唱曲は、瀧廉太郎が1900年に作曲した「組曲『四季』」に含まれています。
合唱は音楽の力強さや統一感を表現する素晴らしい方法です。🎵
合唱(コーラス) [英:chorus 伊:coro 略:chor,cor.]
合唱(chorus)は、「声を用いた集団による音楽形態」を指します。
chorusの元々は、古代ギリシア演劇におけるコロス(集団)が語源です。
コーラス<chorus>
もともとは古代ギリシア演劇におけるコロス(集団)が語源で、声を用いた集団による音楽形態を指します。
男声のみによる「男声合唱」、女声のみによる「女声合唱」、男声と女声の混声による「混声合唱」、「児童合唱」などがあります。
また、バッハの「マタイ受難曲」のように、2種類の混声合唱隊を用いた「二重合唱」という形態もあります。