重唱
重唱は、声楽において複数に分かれた声部をそれぞれ一人ずつの歌い手が受け持って歌う形式を指します。
この歌唱形態は、オペラやオラトリオなどでよく用いられ、二重唱(デュエット)、四重唱(カルテット)、五重唱(クインテット)などの形式があります。
以下は重唱に関する詳細です。
- 重唱は、複数の声部(パート)を各一人の歌い手が受け持って歌うことを意味します。
- 伴奏を伴う歌唱やア・カペラ(伴奏なしの歌唱)のいずれでも、各声部の担当者が一人ずつであれば重唱と呼ばれます。
- 連唱(れんしょう)とも呼ばれます。連唱は重唱と同義です。
- 重唱の前に数字を加えることで、歌い手の人数に応じて形式が変わります。例えば、二重唱は2人の歌い手による重唱、五重唱は5人の歌い手による重唱です。
- 対義語は独唱(どくしょう)です。
また、楽器においても複数の演奏者がそれぞれ一人ずつの声部を担当して演奏する場合は「重奏(じゅうそう)」と呼ばれます。
独唱とは異なり、重唱は複数の歌い手が協力して一つの響きを作り出す素晴らしい形式です。