メッゾ・ソプラノ
メッゾ・ソプラノは、西洋音楽における女性の声種の一つです。以下に詳細を説明します。
- 声域: メッゾ・ソプラノの声域は、概ね合唱ではA3からF5まで、ソロや他のパートとのユニゾンではF3からA5くらいです。
- 声質: メッゾ・ソプラノは、一般的にソプラノよりも暗めの声質を持ちます。声域はソプラノとコントラルトの中間に位置します。オペラにおいては、声域の高低だけでなく、声の質も重要です。例えば、ロッシーニの『セビリアの理髪師』や『チェネレントラ(シンデレラ)』のように、ソプラノ歌手並みの高音のコロラトゥーラ技法を要求されるレパートリーもあります。一方、ヴェルディのオペラでは、よりドラマティックで力強い声質が求められます。
- 役割: メッゾ・ソプラノは、ビゼーの『カルメン』などで主役となることがあります。また、カストラートが衰退した後も、若い男性の役にメッゾ・ソプラノの歌手を指定することがあります(「ズボン役」と呼ばれます)。この場合、女性歌手が男装して歌うことで、中性的な独特の効果を生み出します。
- 有名なメッゾ・ソプラノ歌手:
- ケイト・アルドリッチ
- アストリッド・ヴァルナイ
- シャーリー・ヴァーレット
- ルチア・ヴァレンティーニ=テッラーニ
- 他多数
メッゾ・ソプラノは、オペラやクラシック音楽の舞台で重要な役割を果たす声種の一つです。
メッゾ・ソプラノ [伊:mezzo soprano 略:M.Sop.]
メッゾ・ソプラノ(mezzo soprano)は、ソプラノとアルトの間の中音域で、mezzoは「中位」の意味です。
メッゾ・ソプラノ<mezzo soprano>
女声の音域帯の1つで、ソプラノとアルトの間の中音域を担当しますが、厳密にソプラノやアルトと区別できず、混声合唱などではこの声域を特に設けない場合も多いです。
メッゾ・ソプラノの音域

有名なオペラの配役
ビゼー『カルメン』・・・・・カルメン
ビゼー『カルメン』・・・・・カルメン