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3種類の短音階 [英:3 types of minor scale]

 

自然短音階・・・第2音と第3音、第5音と第6音の間が半音でその他は全音からなる音階

 

和声短音階・・・自然短音階の第7音を臨時記号によって半音上げた音階

 

旋律短音階・・・自然短音階で上行するときのみ第6音と第7音を半音上げる音階

 

 

 

自然短音階から<和声・旋律>短音階

 

17世紀頃までの西洋音楽では、音階の終わり(メロディ-)は半音でなければならないという感覚がありましたので、それまでの旋法の中で終わりが半音になっているイオニア旋法が長音階となった経緯があります。

 

短音階の基となったエオリア旋法の終わりは半音でなかったため、そこで第7音を半音上げて終わった感じが出るようにしたのです。

 

これを「和声短音階」といい、自然短音階の第7音が半音上がり、オクターヴ上の主音との間が半音になっているもので、和声学では必ずこの形が用いられます。

 

しかしこの和声短音階もあまり用いられることは少なく、第6音と第7音の増2度が演奏の基である声楽において、歌いづらいことが欠点となってしまうためです。

 

そこで第6番目の音も半音上げることにより、「ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ」第6・7音間が全音となり歌いづらさが解消されました。

 

結果、短音階と長音階の決定的な違いは第3音が低いか高いかの違いだけとなりました。

このような経緯を経て、自然短音階から第6・7音が半音上がった形を「旋律短音階」と呼び、メロディーを歌うのに適した音階となります。

 

メロディーが上の主音から次第に下がるときには、第7・第6音が半音上がらなくても特に歌いづらいことがないため、旋律短音階は下行するときには自然短音階に戻るという決まりがあります。

 

これにより自然・和声短音階は上行形のみで良いのですが、旋律短音階は上行・下行の両方を覚えなければならないのです。

 

以上のように短音階には3種類があり、曲作りにはそれぞれの特徴を生かして自由に使い、長音階よりも陰影に富んだ音楽を作り出すことができます。

 

長音階の雰囲気と同様に、短音階なのでいつも悲しい曲だという訳ではなく、短音階で作られたメロディーもそこに付けられた和音によって表情は様々に変化し、演奏によっても大きく変わっていきます。

 

 

 

自然短音階の構成音

 

 

 

 

和声短音階

 

 

 

 

旋律短音階

 

 

 

 

 

楽譜上での短音階

 

◇イ短調の例①

 

 

◇イ短調の例②

 

  







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