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ベーステクニック用語|スラップ/スライド/チョーキングなど~初心者入門編【ベース基礎・基本】

テクニック編

 

与えられたベース・ラインをただそのまま弾くのではなく、リズムの良し悪し、発音・切音のタイミング、音色などの質の違いを考慮しながら演奏します。

 

プレイヤーの演奏の違いでは「表現力」「説得力」が挙げられますが、同じフレーズでも聴き手に訴えかけるパワーの違いが顕著に表れます。

 

ここで挙げられるテクニック(小技)もその一つで、ちょっとしたニュアンスで聴く人の心を惹き付けます。

 

演奏する上での基本的なテクニックとなりますが、時には大胆に、時にはさりげなくフレーズの中に溶け込ませて、スパイスの効いたプレイができるよう自分のものにしましょう。

 

グリッサンド(グリス)

g / g / gliss.

外国語表記

〔伊:glissando〕

解説

  • ある音を弾いた後に左手指を押さえたまま滑らせる奏法。スライドとは異なり音の始点・終点が任意で、グリッサンドする弦やポジションが不明確の場合は×印などで示されます。カーブを描いた線はグリッサンド方向(音程変化)を表します。
  • 低い音から高い音への動きを「アップ・グリス」、反対に高い音から低い音へ動くことを「ダウン・グリス」といいます。

ハンマリング・オン

H / H.O / h / h

外国語表記

〔英:hammering on〕

解説

  • ある音の後に左手の指で、同じ弦上の次のポジションを叩きつけるように押さえて音を出す奏法で、後ろの音はピッキングしません。
  • 弦を叩く強さによって、得られる音の大きさが変わってくるので注意しましょう。

ハンマリング・オンの仕組み

指を弦に叩きつけて音を奏でます。

プリング・オフ

P / P.O / p / p

外国語表記

〔英:pulling off〕

解説

  • 押弦していた指を引っかけるように離して、同じ弦上の次の音を出す奏法で後ろの音はピッキングしません。
  • しっかりと発音させるのがやや難しいかも知れませんが、引っ掻き方で得られる音量が変わります。また実際のフレーズでは、ハンマリングとこのプリングが連続して使われることも多いです。

プリング・オフの仕組み

押さえている指を下側へ引っかけるようにして離して音を奏でます。

スライド

S / s / sl / slide

外国語表記

〔英:slide〕

解説

  • ある音を弾いた後に左手指を押さえたまま、指板上を滑らせて同じ弦上の次の音に移る奏法。よく似た奏法に「グリッサンド」があり、ギターやベースなど弦楽器に特化して用いられる言葉。
  • 注意点としては「グリッサンド」「スライド」と共に、押弦力が弱いと音がビビったり、途中で音が途切れてしまうので、弦の加圧が弛まないように気をつけましょう。

チョーキング(ベンディング)

C / cho / cho. / (B)

外国語表記

〔英:bending〕

解説

  • ある音を弾いた後に左手指で押さえている弦を押し上げ、または引き下げてピッチを変える奏法で、「cho」と表記されることもあります。変える音程により1音チョーキング(C)、半音チョーキング(H.C)などがあります。なお、欧米などではチョーキングと呼ばずにベンディングと呼ばれています。
  • 始点となる音から押し上げたり引き下げたりする動作を「チョーク・アップ」、その変化した音の位置から元の音の位置に戻す動作を「チョーク・ダウン」といいます。チョーキングする時の弦の上げ幅(下げ幅)で得られる音程が変わってきます。

弦を押し上げる

トリル

外国語表記

〔英:trill〕

解説

  • ある基準となる音と、その上部の隣接する音(通常はスケール上の次の音)とを交互に小刻みに演奏すること。その細かさはテンポなどによって異なります。
  • ハンマリングとプリングを連続させて用いる場合が多いです。

ヴィブラート

外国語表記

〔伊:vibrato〕

解説

  • 弦を揺らして音程変化を得る奏法。クラシックではスライドを応用して、指をネックと平行に滑らせてヴィブラートをしますが、ロックではチョーキングの応用と捉えられます。但しクラシック型もベースでは使用されます。
  • 横方向に動かす通常のものと、チョーキングのように縦方向に揺らすチョーキング・ヴィブラートも、揺らす幅の大きさや速さによって得られるニュアンスが変わってきます。

ゴースト・ノート

外国語表記

〔英:grace note/ghost note〕

解説

  • 幽霊(ゴースト)の音(ノート)と名前のごとく、「実態のない音」のこと。アタック音のみの発音で音程を伴わないピッキング・ノイズのようなものです。
  • 具体的には、右手は指弾きやピック弾きと同じのピッキングで、変えるのは左手の押弦だけです。通常の実音を奏でる確実な押弦ではなく、弦には触れていますが押弦しない状態で、左手は「ミュート」するときと同じフォームになります。
  • この状態でピッキングした際に放たれる「音にならない音」を、「ゴースト・ノート」といいます。この音の必要性は、「リズム感をより強調しサウンドをグルーヴィなものにするため」に他なりません。
  • ベースには必要不可欠なテクニックで、特に16ビートなどの際は楽譜に記譜されていなくても、プレイヤーが自ら取り入れて弾く場合が多いです。
  • 注意すべきことは、弦には常に複数の指で触れている癖を付けることで、弦に触れる場所によって出てしまうナチュラル・ハーモニクスを防ぐためです。

ダブル・ストップ

外国語表記

〔英:double stop〕

解説

  • ダブル・ストップとは2本の弦を同時に弾くこと。ベースは基本的に単音楽器のため、部分的にこのようなプレイでバリエーションを与えるのも効果的です。
  • 多用されるのは1・2弦の同時弾きですが、その他には1・4弦などの組み合わせもあります。
  • 注意すべき点はベースが低音楽器の為、あまり低いポジションで用いると音が濁ってしまい良い効果が得られないことがあります。そのため多くの場合は、ハイ・ポジションで用いるのが一般的です。また同様の理由から、3・4弦という組み合わせも用いられることは少ないです。

ミュート・プレイ

外国語表記

〔英:mute play〕

解説

  • 「ゴースト・ノート」もミュート・プレイの一種ですが、こちらは音程感のある「実音」のミュート・プレイになります。ゴースト・ノートとは反対に、実音のミュートプレイの左手は通常通りにしっかりと押弦します。
  • 異なるのは右手で、右手の手刀(小指側側面)をブリッジ近くの弦上に当て、その状態を維持したままピッキングするというものです。この時に指弾きなら右手親指で、ピック弾きなら普通にピックを持ち通常通りのピッキングを行います。
  • このような奏法で奏でる音は、ややどんよりとした弾力のある音が得られ、色気のある大人の演出には欠かせないテクニックの一つです。このテクニックを上手く利用するポイントは、右手手刀部分のミュートする位置とその圧の微調整です。
  • ミュートする位置がブリッジから離れてネックに近付いていくほど、ミュートの度合いが強まり、余りにもブリッジから離れすぎると音程が取れずにただのアタック・ノイズだけになってしまいます。圧も強ければ強いほどミュートが強まりますので、試行錯誤しながら実際に自分の耳で違いを感じ取りましょう。

ハーモニクス奏法

Harm.

外国語表記

〔英:harmonics〕

解説

ナチュラル・ハーモニクス

  • 「ハーモニクス」とは「倍音」のことです。ある一定の決まったポイントで、左手指を弦に軽く触れた状態でピッキングをして奏でることができます。ハーモニクスのチューニング時に鳴らす「ポーン」という音で、このハーモニクス用いたプレイのことを「ハーモニクス奏法」といいます。
  • 5フレットや7フレットのように開放弦上の決まったポイントで得られるハーモニクスを「ナチュラル・ハーモニクス」といい、ハーモニクスが得られるポイントのことを「ハーモニクス・ポイント」といいます。
  • このポイントはある原理に基づいて定められていて、「ハーモニクス・ポイント=弦長の1/整数」というものです。ベースの場合はナット(0フレット)からブリッジのサドル(駒)までが弦長の1にあたります。そこから1/2、1/3、1/4…がハーモニクス・ポイントになります。
  • ブリッジからナットまでの弦長の中での1/2ポイントは12フレットに位置し、このポイントでは開放弦の1オクターヴ上の音が得られ、実音とハーモニクスは同じ音程です。そこからさらに1/2(弦長の1/4)ポイントは5フレットに位置し、このポイントではさらにオクターヴ上の開放弦の2オクターヴ上の音が得られます。その後の弦長の1/8ポイントも同様に続いていきます。
  • 弦長の1/3ポイントは、7フレットと19フレットに位置し、また1/5ポイントは4フレット、9フレット、16フレット…と続いていきます。ハーモニクス・ポイントは理論上で無数に存在しますが、実際に音が得られやすいポイントは数カ所に留まります。ナチュラル・ハーモニクスの主なポイントは、2フレットのやや3フレット寄り、3フレットのやや4フレット寄り、4フレット、5フレット、7フレット、9フレット、12フレット、16フレット、17フレット、19フレットなどです。

 

人工ハーモニクス

  • 開放弦を利用したもの以外に、同じ「ハーモニクス・ポイント=弦長の1/整数」の原理を用いて、押弦した任意の音からもハーモニクスを得る「人工ハーモニクス」があります。左手は押弦しているので、ハーモニクス・ポイントに触れるのとピッキングのどちらも右手で行うことになります。
  • 実際には「押弦したポジションからブリッジまでの1/2」ポイントを利用して、オクターヴ上の音を奏でるという使い方が多いです。右手の動きはハーモニクス・ポイント上の弦に右親指で軽く触れ、人差し指や薬指などでピッキングします。この時に親指と人差し指で軽く弦を挟めるように、弦のやや横から触れるのがポイントです。
  • 慣れてくると1つの押弦した音に対して、1/2だけではなく色々なハーモニクス・ポイントで弾くことも可能です。押弦する音そのものも多く存在しますので、無数のハーモニクスを奏でることができます。

  





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