古代ギリシア

古代ギリシアには、エーゲ海に面する様々な場所や島で生まれた文明が含まれ、その時代も紀元前3000年頃から古代ローマの支配下になる紀元前146年までにも及んでいます。

紀元前3000年頃に誕生した「キクラデス文明」、紀元前2600年頃の「トロイア文明」、紀元前2000年頃のクレタ(ミノア)文明、紀元前1600年頃の「ミケーネ文明」と次々と生まれてきます。

そして、トロイアとミケーネの間に紀元前1200年代の中期に起こったとされるのが、「トロイの木馬」で一般的に知られているトロイア戦争で英雄のオデュッセウスです。

オデュッセウスは、古代ギリシアの英雄叙事詩の傑作とされるホメロスの「オデュッセイア」の主人公でもあり、そこにはトロイア戦争の後、故郷に辿り着くまでの冒険が描かれています。

ホメロスの残した「オデュッセイア」とその前編とされている「イーリアス」は口承詩であり、日本で言えば「古事記」や「平家物語」の系統にあたり、古代ギリシアにおいては、ギリシア神話と共に市民の教育の一つとして広く読まれるようになります。

またバロック以降は、オペラの題材や台本としてもギリシア神話と共に取り上げられ、モンテヴェルディはこの題材をもとにオペラ「ウリッセの帰還」を作っています。

<オデュッセウスの帰還>

音楽の語源<ムーシケー>

音楽を意味する英語のミュージック、ドイツ語のムジーク、フランス語のミュジック、イタリア語のムージカ、この音楽の語源は全てギリシア語のムーシケーに発しています。

元々の語源となっているのは「ムーサイ」で、ムーサイ[mousai]は英語のミューズ「mousa」の複数形で「ムーサたち」を意味しています。

ムーシケーは本来、詩と音楽と舞踊の三者からなる包括的概念でしたが、前5世紀から前4世紀頃に入りフリュニスやティモテオスのような音楽家によって、主観的、感覚的な表現が好まれるようになります。

すると音域が拡大され、音楽の技巧的側面が著しく発達して、詩の要素が副次的なものに変質してしまい、包括的なムーシケー概念からの音楽の独立を意味しました。

言葉(詩)の要素を重んじて、伝統的なムーシケーの概念を支持するプラトンの抵抗にも関わらず、その後も増々詩と舞踊の要素が抜け、最終的にムーシケーは音の芸術としての音楽だけを指すようになっていきます。

この狭い意味でのムーシケーの概念が、その後の近代ヨーロッパに継承されたのです。

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