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交響曲 第4番 ハ短調 D.417 『悲劇的』 第1楽章【シューベルト】~音楽作品 名曲と代表曲

 

 

重厚なハ短調でベートーヴェンを感じさせる悲劇的な第4番

 

交響曲第4番は1816年シューベルトが19歳の時の作品で、『悲劇的』というタイトルはシューベルト自身が付けた題名です。

 

公開初演は、シューベルトの死後20年以上を経た1849年11月19日に、ライプツィヒでリチウスの指揮によって行われました。

 

当時19歳のシューベルトは、父親が運営する小学校の助教員で教職にあたっていましたが、その後作曲に専念するために友人宅へ身を寄せ、フリーの身となり作曲に専念するようになります。

 

交響曲第4番と第5番はこの頃に書かれたもので、シューベルトの創作人生の過渡期に作曲されたこの2曲は姉妹曲のようなもので、ベートーヴェンの「運命」と「田園」を思い浮かべます。

 

交響曲第4番はハ短調という調性や『悲劇的』という題名から、ベートーヴェンを強く意識していた事が窺え、若き日のシューベルトは第4番でベートーヴェン、第5番でモーツァルトを模したと言われています。

 

シューベルトの初期の交響曲では相当にスケールが大きな構成で、聴き応え十分の作品であり、この交響曲第4番によって古典派の大作曲家たちと肩を並べる事ができたと言えます。

 

自身の「未完成」や「グレイト」に比肩するとなると、この楽想で19歳より時を経た後年での作曲が必要なのかも知れません。

 

自筆の総譜はウィーン楽友協会に所蔵され、現存するスケッチはウィーン市立図書館に保管されています。

 

 

 
  




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