魔王 Op.1 [ リスト編曲] 【シューベルト】~音楽作品 名曲と代表曲
18歳で作曲した初期にして最上級の傑作歌曲
『魔王』はシューベルトが18歳の時に作曲した作品で、若きシューベルトの初期にして最上級の傑作歌曲です。
少年期のシューベルトがゲーテの同名の詩に触発され、短時間のうちに歌曲と伴奏を完成させたと言われています。
1838年春以降に成立した、リストのピアノ用編曲およびエルンストによるヴァイオリン独奏用編曲は、超絶技巧的奏法が必要不可欠になっています。
リストは1870年頃までにオーケストラ用編曲も仕上げていて、またリストは「魔王」の他にもシューベルト作品を多数ピアノ編曲しています。
激しく3連を刻み続けるピアノ伴奏では、歌以上に物を言う技術が要求され、難曲にして歌曲表現の極限とも言われています。
18歳で作曲したシューベルトは、当時無名でしたので大手の出版社から相手にされず、有志によって100部のみが作品番号1として自費出版されました。
これはシューベルトの作品のうち「最初に出版されたもの」を意味するに過ぎず、シューベルトはこの作品以前にすでに多くの歌曲やピアノ曲を完成させています。