「チェコ組曲」Op.39 第2番“ポルカ”【ドヴォルザーク】~音楽作品 名曲と代表曲
表舞台に出ることの少ない隠れた名曲
チェコ組曲Op.39は、ドヴォルザークが1879年の4月に完成させた管弦楽のための組曲で、「スラヴ舞曲集」に続いて作曲されました。
初演は同年の5月にアドルフ・チェフの指揮のもと、かつてドヴォルザークがそのメンバーであった国民歌劇場のオーケストラによって行われました。
チェコ組曲は下記の5曲から構成されています。
第1曲「前奏曲」
- バグパイプの音楽を思わせる牧歌的ムードで始まる前奏曲。
第2曲「ポルカ」
- 叙情的でメランコリーなメロディーで開始され、中間部は浮き立つような明るい音楽。
第3曲「メヌエット」
- クラリネットが美しく響く、素朴でボヘミアの民族色の濃いソウセツカー舞曲。
第4曲「ロマンス」
- フルートが弦をバックに感傷的に歌う夜想曲。
第5曲「フィナーレ」
- ボヘミアの民族舞曲フリアントの弾むようなリズムによる高揚感が溢れる終曲。
「チェコ組曲」はドヴォルザークの出世作と言われ、「スラヴ舞曲」と同時期の作品で、叙情的なメロディーが印象的な第2曲「ポルカ」は、あまり表には出ることの少ない隠れた名曲です。