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《前奏曲集 第1巻》 第8曲 「亜麻色の髪の乙女」【ドビュッシー】~音楽作品 名曲と代表曲

 

 

ポピュラー・ナンバーとして人々に愛されている名曲

 

ドビュッシーが作曲したピアノのための前奏曲は全24曲あり、各12曲からなる曲集『前奏曲集第1巻』『前奏曲集第2巻』に収められています。

 

ドビュッシーのピアノ曲は第1期(1888年~1890年)、第2期(1901年~1907年)、第3期(1908年~1918年)の3期に分けることができます。

 

「前奏曲集」はその第3期の作品で、第1巻は1909年~1910年、第2巻は1910年~1913年に作曲され、共に完成した年にデュラン社から初版が刊行されました。

 

ピアノのための小品集ながらも、作曲語法の様々な試みや音楽的な美しさにおいて、ドビュッシーの後期における重要作品として位置付けられます。

 

ドビュッシーの2巻からなる24の前奏曲は、バッハの『平均律クラヴィーア曲集』やショパンの『24の前奏曲』などと同様に、24曲からなる前奏曲集ですが、すべての調性に対応した構成にはなっていません。

 

ドビュッシーは、それまでのドイツ古典派・ロマン派といった、機能和声を中心とした語法に対して、まったく新しい旋法を中心にした語法を用いて、フランス印象派という一つのスタイルを確立した音楽史上で重要な存在と言えます。

 

ピアノのための独奏曲が非常に多く、その殆どがピアニストたちの重要なレパートリーとなっています。

 

「二つのアラベスク」「ベルガマスク組曲」「ピアノのために」「版画」「喜びの島」「映像」「子供の領分」「二つの前奏曲集」「練習曲集」など、いずれも重要な作品ですが、中でも「前奏曲集」第1巻および第2巻は、ドビュッシーの全作品の中でも際立った成果と言えます。

 

フランス人独特の洗練された感覚、特に豊富な色彩感と絶えず流動し揺らめくようなリズム感は、モネで代表される印象派の絵画にも通じる世界と言えるでしょう。

 

第8曲の「亜麻色の髪の乙女」は、フランスの詩人ルコント・ド・リールの詩に基づいた歌曲が原曲と言われ、ポピュラー・ナンバーとして人々に愛されている名曲です。

 

 

 
  




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