ピアノ協奏曲 イ短調 作品16 第1楽章【グリーグ】~音楽作品 名曲と代表曲
グリーグが完成させた唯一の協奏曲
「ピアノ協奏曲イ短調」は、1868年グリーグが25歳の時に書き上げた唯一の協奏曲で、グリーグの初期の傑作です。
大作曲家によるピアノ協奏曲の名作は数多くありますが、中でもグリーグの作品は一際印象的な冒頭から始まり聴く者の心を掴みます。
何度も改訂が行われており、現在演奏されるのはグリーグの最晩年である、1906年から1907年頃に改訂され1917年に出版されたものです。
この「ピアノ協奏曲イ短調」は、「ペールギュント」と並ぶ彼にとっての代表作として広く知られ、非常に人気の高い楽曲です。
グリーグのピアノ協奏曲は、同じイ短調のシューマンのピアノ協奏曲と比較されますが、実際にグリーグはシューマンのピアノ協奏曲をライプツィヒ音楽院に留学していた1858年に、クララ・シューマンの演奏を聴いて大きく影響を受けています。