ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 第1楽章

交響曲の最高峰と呼ばれる類稀な名作

上部オーストリアのアンスフェルデンに生まれ、カトリック的伝統の中で育ったブルックナーは、聖フローリアンの少年聖歌隊員、リンツ大聖堂のオルガニストなどを務めました。

後半生はウィーンに移り音楽理論・オルガンの教師をしながら作曲に励み、交響曲、ミサ曲などの宗教音楽、若干の室内楽作品等、神秘的でロマンティックな作品を書き残しました。

オーストリアのリンツ大聖堂

『交響曲第8番』は、1887年に完成した後期ロマン派音楽を代表する交響曲で、ブルックナーの交響曲のみならず、古今の交響曲における最高傑作に挙げられることもある名作です。

演奏時間にして80分を越す長大な曲であり、「第8番」に関しては1890年前後に全楽章が改訂されており、現在の演奏の多くはこの稿が採用されています。

1884年から1887年にかけて作曲され、ブルックナーの交響曲は度々改訂され、版によって大幅に異なる場合がありますが、現在の演奏ではハース版かノヴァーク版が用いられるのが一般的です。

初演は1892年12月18日ウィーン楽友協会の大ホールにて、ハンス・リヒター指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によって行われ、ブラームスやヴォルフなどの著名な音楽家たちも聴衆として訪れました。

特に第2楽章のスケルツォと第3楽章のアダージョが好評を受け、ヴォルフは初演の1週間後にこの作品の成功を「闇に対する光の完全な勝利」と評しています。

第1楽章は、低弦で出される第1主題が鋭い付点リズム・モティーフを3回繰り返し、上昇しては回帰してくる形がとられています。

上昇を繰り返す第2主題は三連音符を織り込んだもので、第1主題とは対照的な性格をみせ、第3主題はホルンと木管で上下行する弦のピッツィカートに乗って提示されます。

最弱音で結ばれるこの楽章は、極めて雄渾な内的力の充溢を感じさせながらも、ブルックナー自身「死の時」と呼んだ深い諦観のうちに結ばれます。

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