アイ・ガット・リズム
ジャズのスタンダード・ナンバーとして知られるガーシュウィンの代表的なヒット曲
「アイ・ガット・リズム」は、1930年に発表されたジョージ・ガーシュウィン作曲、兄のアイラ・ガーシュウィン作詞による楽曲。
今日でもジャズのスタンダード・ナンバーで、「リズムチェンジ」として知られる独特のコード進行は、多くの著名なジャズ曲の基礎となりました。
この曲は元々テンポの遅い楽曲で、1928年の『Treasure Girl』のために作曲されましたが、その後『Girl Crazy』で使用するにあたり、よりテンポを上げて書き直された楽曲で、多くのジャズ歌手によって歌われています。
1920年代におけるスウィングの象徴とも言える楽曲で、1935年にガーシュインによる最後のコンサートで『I Got Rhythm』と題して歌われました。
後年ガーシュウィンは「アイ・ガット・リズム」をピアノ独奏用に編曲し、自らの「ソングブック」という作品集に収録しています。
独奏版はスウィング感を抑え、ジャズ的な即興性を排したスタイルで、オーソドックスなピアノ曲の作りになっています。
また、「アイ・ガット・リズム」変奏曲というシェーンフェルド編曲による管弦楽を交えた作品もあり、この作品ではピアノとオーケストラが華やかに協奏曲のように共演しています。