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交響曲 第2番 ニ長調 Op.43 第4楽章

 

 

フィンランドの自然との結びつきを連想させる抒情的メロディ

 

シベリウスの交響曲は7曲残されていて、初期の交響曲は伝統的な形態をとり、ドイツ・ロマン派の影響のうちに独特の民族的色彩を響かせていますが、「第五」などから次第に変化し、「第七」では単一楽章制をとるまでになりました。

 

交響曲第一番が完成したのが1899年で、最後の「第七」が完成したのが1924年なので、シベリウスは四半世紀の間に7曲の交響曲をものにしたことになります。

 

交響曲は交響詩のような物語性や標題的性格をとらない、より純粋な音の響きの構築体ですが、シベリウス作品の場合で特にこの「第二」の曲のような場合、交響的世界の背後に交響詩的世界が横たわっていることが明らかに聴き取られます。

 

交響曲「第2番」は1900年から翌年にかけて作曲され、さらに1902年に改訂の手が加えられました。

 

作曲の前年には「フィンランディア」が書かれ、一連の初期交響詩に続く作品として「第2番」は作られています。初演は1902年3月8日ヘルシンキで、シベリウス自身の指揮により行われました。

 

 

 
  




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