DTM(デスクトップ・ミュージック)は、コンピューター制御により本格的な音楽制作を可能とします。

音楽制作ソフトを利用すれば高度な音楽が制作でき、パソコンは作曲に便利なツールになります。

 

音楽の世界を広げたMIDI

コンピューターが一般的に普及しデジタル化が進む中、音楽制作でもシンセサイザーなど各種の機器をデジタル信号で制御する取り組みが行われ、登場したのがMIDI(Musical Instruments Digital Interface)規格です。

MIDIはコンピュータのデジタル信号を利用して、演奏音のピッチや音量、音色などを制御する規格で、MIDI制御可能なシンセサイザーやエフェクターが次々と開発され、コンピュータ制御によって本格的な音楽制作ができるようになりました。

MIDIの用途は次第に広がりをみせ、あらゆる場面で活躍し利用されています。MIDI機器の普及に伴い個人でも手軽に音楽制作が行えるようになり、デスクトップ・ミュージック(DTM)と呼ばれるコンピューターを利用した音楽が広まっていきました。

その後はコンピューター内部に音源を有するようになり、デジタル化の発展により益々手軽に音楽制作が行える環境が整えられてきました。

音楽制作用ソフトウェア

コンピューターはMIDI音源やサンプリング音源を扱うことができ、パソコンを使って音楽制作を行うためにはプログラムが必要ですが、市販の音楽制作ソフトを使えば手軽に音楽制作が行えます。

フリーの音楽制作ソフトも市場に出回っていますので、パソコン一台があれば楽器を使用しなくても作曲や編曲を行うことができ、個人での音楽制作が可能となり音楽を楽しむことができます。

音楽制作用ソフトウェアでは、ディスプレイに表示された五線譜上にデータを入力したり、MIDIキーボードを使用して演奏データを入力するなどして楽曲情報を打ち込みます。独自の表示方式を使用して入力する機能を備えたソフトもあります。

音楽制作ソフトを利用することによって、たとえ楽器が弾けなくても、また楽器を使用しなくても、オーケストラなどの楽曲を制作し演奏させることも可能になります。

手軽に利用できる音楽制作ソフト以外にも、音楽を構成する様々な要素を徹底的に数値化し、その要素の流れを図示できるようにした高度な音楽制作ソフトも開発され、多くのプロフェッショナルの音楽家に利用されています。
音楽制作ソフトウェアの制作画面例

MIDI [Musical Instrument Digital Interface]

MIDIは1982年に設定された世界統一規格で、電子楽器が飛躍的に普及し発展する基盤となりました。

シンセサイザー、リズム・マシン、シーケンサー、コンピューターなどの演奏情報を相互に伝達します。

MIDI規格

送受信のための標準的なインターフェース回路とデータ・フォーマットを定義し、MIDI規格に対応した機器はトランスミッターとレシーバーの一方または両方を備えます。

接続には5ピンのDINコネクターを使用し、MIDI規格の機器は一般にMIDIイン/アウト/スルーの3つの端子を装備しています。またMIDIケーブルの長さは、不具合やトラブル防止の意味合いで15m以内が望ましいとされています。

MIDI情報は8ビット構成の複数バイト・メッセージで、各メッセージはその種類を示すステータス・バイトとデータ・バイトで構成されます。

メッセージはチャンネル・メッセージとシステム・メッセージに区分され、チャンネル・メッセージはさらにボイス・メッセージとモード・メッセージに分けられます。

これに対してシステム・メッセージは、MIDIチャンネル指定はなく、MIDIシステム全体に共通する内容のものです。

システム・メッセージは、さらにシステム・エクスクルーシブ、システム・コモン、システム・リアルタイム・メッセージに分けられます。

①ボイス・メッセージ

通常の演奏情報は、すべてボイス・メッセージに定義されています。

  • ノートオン/オフ…鍵盤を「押す」「離す」に相当
  • コントロール・チェンジ…モジュレーション・ホイールやペダルなどの様々な操作子についての情報を送信
  • プログラム・チェンジ…音色の切替
  • ピッチ・ホイール・チェンジ…シンセサイザーに欠かせないべンド情報を送信

アフタータッチもボイス・メッセージに含まれ、アフタータッチには鍵盤ごとに情報を出力するポリフォニック・キー・プレッシャーと、全体に効果を与えるチャンネル・プレッシャーがあります。

②モード・メッセージ

MIDIには4つのモードがあり、ポリ/モノ・モード、オムニ・オン/オフの組み合わせで決定される4つのモードです。

オムニ・モードとは、MIDIチャンネルを認識するかしないかの区別で、オムニ・オンの場合はチャンネルを認識します。

MIDIには1~16ch(チャンネル)あり、オムニ・オンの場合は接続する機器のMIDIチャンネルが一致しないとデータは転送されません。

4つのモードの中で、モード3が一般的でモード4が特殊なものにあたります。モード4では1台のポリフォニック・シンセサイザーが、モノフォニック・シンセサイザー数台分の役割を担い、複数の異なったチャンネル・メッセージを受信します。

③システム・エクスクルーシブ・メッセージ

IDコードを登録したメーカー専用のメッセージ。ステータス「FO」と「EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)」の間に挟むように、任意の量のデータを組み込んで送信することができます。

メーカー独自の情報(音色パラメーターやシーケンス・データなど)は、全てこのシステム・エクスクルーシブ・メッセージで送信されます。

なお、IDの「7E」にはノン・リアルタイム、「7F」にはリアルタイムのユニバーサル・エクスクルーシブが割り振りされ、サンプル・ダンプ・スタンダードやMIDIタイム・コードなどが定義されています。

④システム・コモン・メッセージ/システム・リアルタイム・メッセージ

システム・コモン・メッセージとシステム・リアルタイム・メッセージによって、リズム・マシンやシーケンサーの制御が行われます。

通常はソング・セレクトで演奏プログラムを選択し、ソング・ポジション・ポインターで任意の小節を指定しスタートさせます。(1ビート=6MIDIクロック)

「FA」…スタート「FC」…ストップ「FB」…再スタート。「FB」はMIDIクロックとも呼ばれ、タイミングの管理に使用されます。

システム・リアルタイム・メッセージは優先度が高く、他のメッセージの間に割って入ってくることもあり、常に他のメッセージに優先して送信・処理されます。

その他のメッセージとしては次のようなものがあります。

  • チューン・リクエスト…アナログ・シンセサイザーのオシレータを自動的に再チューニングを行うよう指示
  • アクティブ・センシング…ケーブルの断線によるトラブルを防ぐ
  • システム・リセット…初期状態に戻す
  • クウォーター・フレーム・メッセージ「F1」…SMPTEと同様に時/分/秒/フレームでアドレスを管理

またMIDI規格が統一された後に、複数の拡張規格が承認され、RP(Recommended Practice)の名称で承認された拡張規格を呼んでいます。

RPには「スタンダードMIDIファイル」「GM」「MIDIショーコントロール」「MIDIマシン・コントロール」「MIDIタイムコード」「ファイルダンプ」などが含まれています。

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