音楽用語 【ケ】
音楽用語 |
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軽音楽 |
外国語表記 |
〔英:light music〕 |
解説 |
ジャズ、ポップス、ロックなど聞きやすく大衆的な音楽のこと。ライト・ミュージック、ポピュラー・ミュージック。 |
音楽用語(関連) |
経験主義 |
外国語表記 |
〔英:empiricism〕 |
解説 |
人間の認識は、全て感覚を通して得られた経験に基づいて形成されるという考え方。その代表的なものがベーコン、ロック、ヒュームらが唱えた17,18世紀のイギリス経験論であり、このイギリス経験論の考えは後にアメリカのジェームスやパース、デューイらのプラグマティズム(実用主義)に受け継がれます。 |
音楽用語 |
劇伴 |
読み方 |
〔げきばん〕 |
解説 |
映画、演劇、ドラマなどのある場面で流される音楽。 |
音楽用語(関連) |
ゲシュタルト心理学 |
外国語表記 |
〔独:Gestaltpsychologie〕 |
解説 |
20世紀初頭にベルリン大学を中心とするヴェルトハイマー、ケーラー、コフカ、レビンらによって提唱された心理学の一学派。複雑な現象を分析し、それらを結合させて全体を説明しようとする考えのブントらの構成心理学をを批判し、全体は部分の集合以上の意味を持つと主張しました。 |
音楽用語 |
ケチャ |
外国語表記 |
〔インドネシア:kecak, ketjak〕 |
解説 |
インドネシア、バリ島の民俗芸能。「ラーマーヤナ」を題材にし芸能化して演じたもの。円陣の男たちが手を上げ、体を震わせて「チャッ、チャッ」 と声を出したり舌打ちしたりします。同時にいくつもの異なったリズムが進行し、複雑なリズムを作ります。 |
音楽用語 |
月琴 |
読み方 |
〔げっきん〕 |
解説 |
中国伝来の弦楽器の一種で、弦(初期は絹糸)は4本で琴柱が八つあります。 |
音楽用語 |
ゲネプロ |
外国語表記 |
〔独:Generalprobe〕 |
解説 |
ゲネラルプローベの略。オーケストラの総練習やオペラの舞台練習のことで、ヨーロッパでは一般に公開されます。ポピュラー音楽のコンサートのリハーサルも、最近はゲネプロと呼んでいます。 |
音楽用語 |
ゲネラルパウゼ |
外国語表記 |
〔独:Generalpause〕 |
解説 |
全楽器の休止。管弦楽曲など多くの楽器のために書かれた作品で、全ての楽器が休みになる部分のこと。G.P.と示されます。 |
音楽用語 |
弦楽合奏 |
外国語表記 |
〔英:string ensemble,string orchestra〕 |
解説 |
弦楽器群(ヴァイオリン2部、ヴィオラ、チェロ、コントラバス各1部)の各部が複数の人数により編成される合奏。管弦楽より歴史は古く、バロック時代のコレッリ、ヴィヴァルディらに作品があります。その後もモーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク』、チャイコフスキーやドヴォルジャークの弦楽セレナードを始め、20世紀にも秀作が多いです。大編成のものは弦楽オーケストラとも呼ばれます。 |
音楽用語 |
弦楽5重奏 |
外国語表記 |
〔英:string quintet〕 〔独:Streichquintett〕 〔仏:quintette a’cordes〕 〔伊:quintetto d’archi〕 |
解説 |
通常、ヴァイオリン2、ヴィオラ2、チェロ1の編成の室内楽。 |
音楽用語 |
弦楽3重奏 |
外国語表記 |
〔英:string trio〕 〔独:Streichtrio〕 〔仏:trio a’cordes〕 〔伊:trio d’archi〕 |
解説 |
通常、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ各1の編成の室内楽。 |
音楽用語 |
弦楽4重奏 |
外国語表記 |
〔英:string quartet〕 〔独:Streichquar-tett〕 〔仏:quatuor a’cordes〕 〔伊:quartetto d’archi〕 |
解説 |
通常、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ各1の編成の室内楽。 |
音楽用語 |
弦楽6重奏 |
外国語表記 |
〔英:string sextet〕 〔独:Streichsextett〕 〔仏:sextette a’cordes〕 〔伊:sestetto d’archi〕 |
解説 |
通常、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ各2の編成の室内楽。 |
音楽用語 |
弦楽器 |
外国語表記 |
〔英:stringed instrument〕 〔独:Saiteninstru-ment〕 〔仏:instrument a’cordes〕 〔伊:strumento a corde〕 |
解説 |
弦の振動によって音を出す楽器の総称。発音の仕方でヴァイオリンのように弦を擦って音を出す擦弦楽器、ギターのように弦をはじいて音を出す撥弦楽器、ピアノのように弦を叩いて音を出す打弦楽器に分類されます。 |
音楽用語 |
減七の和音 |
外国語表記 |
〔英:chord of the diminished seventh〕 |
解説 |
ディミニッシュ・セヴンス。減三和音にさらに短3度を重ねた四和音。和音の機能としてはドミナントに相当します(根音を省略した形)。しかし異名同音的に捉えれば3種類存在する減七は、1つにつき4個の調を含みうるので機能として非常に不安定といえます。 |
音楽用語 |
幻想曲 |
外国語表記 |
〔英:fantasy〕 〔独:Phantasie〕 〔仏:fantaisie〕 〔伊:fantasia〕 |
解説 |
形式に捉われない作品ですが、その内容は多様です。16~17世紀に作曲されたリュートや鍵盤楽器のための「ファンタジア」は、厳格な対位法やリチェルカーレの「自由な変形」という意味でこのように呼ばれました。バッハの『半音階的幻想曲』、モーツァルトのピアノのための『幻想曲』は即興的性格の作品であり、シューマンやブラームスの『幻想曲』は夢幻夢想的なキャラクター・ピースです。またシューベルトの『さすらい人幻想曲』やシューマンの『幻想曲』Op.17は自由なソナタ形式です。さらにリストの『ドン・ジョヴァンニ幻想曲』のようにオペラのポプリ(接続曲)もあります。→ファンタジー |
音楽用語 |
現代音楽 |
外国語表記 |
〔英:modern music,contemporary music,music of today〕 |
解説 |
現代の音楽の総称。広くはポピュラー・ミュージックも含みますが、現代の芸術的音楽の意味で使うことが多いです。「現代」とはウェーベルンの没年でもある1945年以降を指すのが一般的になりつつあります。12音音楽、偶然性の音楽、ミニマル・ミュージック、電子音楽、コンピューター・ミュージックから民族的な要素まで、極めて多様なスタイルが混在しているのが現状といえます。 |
音楽用語 |
限定進行音 |
読み方 |
〔げんていしんこうおん〕 |
解説 |
和音を構成する音の中で特定の進行をする音のこと。◇Ⅴ(7)の第3音(導音)→2度上行して主音に解決するのが原則。 ◇Ⅴ7の第7音→2度下行するのが原則。 |
音楽用語 |
原典版 |
外国語表記 |
〔独:Urtext〕 |
解説 |
自筆譜(作曲家自身の書いた譜面)の通りに、別の人の解釈を加えることなく作成され出版された楽譜。現実には校訂者が存在する場合が多いです。 |
音楽用語 |
鍵盤楽器 |
外国語表記 |
〔英:keyboard instruments〕 〔独:Tastenin-strumente〕 〔仏:instruments a’clavier〕 〔伊:strumenti da tasto〕 |
解説 |
オルガン、チェンバロ、クラヴィコード、ハーモニウム、アコーディオン、ピアノ等あらゆる有鍵楽器の総称。→キーボード |
音楽用語 |
弦鳴楽器(げんめいがっき) |
外国語表記 |
〔英:chordophone〕 |
解説 |
弦を有する楽器の総称。弦を鳴らす奏法としては、擦る、はじく、打つなどがあります。(例:ヴァイオリン、ギター、筝) |