チューバのメカニズム

チューバ(テューバ)本体

チューバ(テューバ)のバスとコントラバスとは?

チューバ(テューバ)には吹奏楽で一般的に用いられているB♭管の他に、C管・E♭管・F管があります。このような種類がありますが正確には、F管とE♭管はバスチューバ(テューバ)、B♭管とC管はコントラバスチューバ(テューバ)と呼ばれる別の種類のチューバ(テューバ)になります。

もともと金管楽器の低音パートを担当していた、オフィクレイドという楽器の最低音と同じ音を得るために、初めて開発されたチューバ(テューバ)がF管で、その後に開発されたのがB♭管のコントラバスチューバ(テューバ)になります。

仲間で考えると本来B♭管はE♭管との組み合わせとなるはずですが、開発された順番の経緯が関連し、オーケストラではF管とB♭管という組み合わせになりました。

そして軍楽隊のファミリーやイギリスの金管バンドのために開発されたE♭管のチューバ(テューバ)は、オーケストラで用いられることは少ないです。

  • オフィクレイド:音を出す原理は金管楽器で、木管楽器のようにキーで操作します。クラリネットのマウスピースを利用すると、サクソフォンに似た音がするのが特徴的です。

B♭管とC管どちらを選べばいいの?

コントラバスチューバ(テューバ)にはB♭管とC管の二種類があり、吹奏楽ではB♭管が主流になりますが、オーケストラではC管が用いられることが少なくありません。

一般的な音質の特徴としては、C管に比べて管が長いB♭管は豊かな音がして、少し短いC管は明瞭な音がすると言われていますが、これは楽器のサイズや形状によって異なってきますので、一概に断定できることではありません。

C管コントラバスチューバ(テューバ)は、音域を補うために5本のヴァルブを装備しているタイプが多く、丸みを帯びた音が特徴の大型のピストン式モデルが好まれるいる傾向があります。

対するB♭管を利用するプレイヤーは、F管のチューバ(テューバ)と持ち替えて、ロータリー式モデルを使用するケースが多く見受けられます。

チューバ(テューバ)という楽器は、同じ長さのモデルでも様々なサイズのタイプがありますので、自身が演奏する環境を踏まえた上で選ぶようにしましょう。

ピストンタイプとロータリータイプどちらを選べばいいの?

チューバ(テューバ)のモデルにはヴァルブ方式の違いで、ピストンタイプロータリータイプがあります。

ヴァルブの違いによる音質の特徴も、モデルのサイズや形状によって異なり一概には言えませんが、両タイプの構造の違いから音の切り替わりに多少の異なる点が生じます。

ピストンタイプの内部は、隣の穴との間に息を遮断する壁があるので、音の切れが良いと捉えられることがあり、ロータリータイプの内部は、隣の穴まで切れ目なく連結しているので、レガートがスムーズになると捉えられることがあります。

また、ヴァルブを押したときの距離もピストンタイプとロータリータイプでは異なり、操作している際の感触も違いますので、実際に両タイプのモデルを試奏して比べてみるといいでしょう。

アップライトタイプとフロントアクションタイプどちらを選べばいいの?

ピストン式のチューバ(テューバ)には、アップライト(ヴァルブが楽器の上方に配置されていて上下に操作する)タイプと、フロントアクション(ヴァルブが楽器の前方に配置されていて前後に操作する)タイプがあります。

アップライトタイプは、イギリスの金管バンド用に開発されたB♭管バスやE♭管バスに採用されていて、基本的な形成は仲間のユーフォニアムと同じです。コンペセイティングシステム搭載モデルは、第4ヴァルブを左手の人差し指で操作します。

フロントアクションタイプは、アメリカで用いられているチューバ(テューバ)に多く採用されていて、ロータリー式チューバ(テューバ)と同じ構え方のスタイルで演奏することができます。

両タイプで最も大きな違いは構えた時のベルの向きで、アップライトタイプのベルが右側に向くのに対し、フロントアクションタイプのベルは左側に向きます。

ステージで演奏する際の座る位置によって、音の伝わり方が大幅に違ってきますので、この点も考慮した上で選択するといいでしょう。

仲間の楽器~スーザフォン

チューバ(テューバ)の仲間の楽器には、スーザフォンという肩に背負って演奏する楽器があります。

スーザフォンは名前が示す通り、『星条旗よ永遠なれ』で有名なアメリカのマーチ王ジョン・フィリップ・スーザが考案したと言われています。

スーザフォンの以前には、同じような形をしたヘリコンという楽器が広く使われていましたが、そのヘリコンを改良してベルを前に向けたのがスーザフォンだという定説があります。

しかし、実際にはヘリコンのベルは前を向いていて、そのベルを真上に向けたのが本来のスーザフォンの姿で、スーザの存命中は真上を向いたスーザフォンが使われていました。

その後のスーザの死後、再びベルが前に向けられて今日のスーザフォンの姿に至っています。スーザフォンのベルの後ろのくびれは、以前にベルが上を向いていた時の名残りです。

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