生理反応をもたらす音楽

音楽を聴いた際にもたらされる感情は、大脳皮質の奥で生ずる快楽物質の作用によるものです。
脳がドーパミンと呼ばれる神経伝達物質を放出することで、音楽に生理反応をもたらすのです。

快楽物質「ドーパミン」による生理反応

音楽を聴いた際に起こる様々な感情は、脳内の快楽物質であるドーパミンによって生じ、高揚感や大きな感動の快楽による報酬が音楽を聴き続ける要因となるのです。

西洋音楽での好みの作曲家や楽曲、ポピュラー音楽での好みのミュージシャンや楽曲などから、多大な影響を受け環境が変化したといったような、音楽の感動が人生のターニングポイントになった例もよくあるほどです。

ある音楽の感動をきっかけに音楽を聴き始めたり、演奏してみたり、習い始めたりと、こういった音楽が引き起こす強い衝動は、大脳皮質の奥で生ずる快楽物質の作用によってもたらされます。

音楽を聴いた際の脳の活動の開始は、音や音楽の構造を分析する聴覚野が動き始め、その後に脳の各領域で次々と活性化されていきます。

脳内部には音楽の3要素である「メロディ・リズム・ハーモニー」を処理する部位や、過去の音楽体験の記憶を呼び覚ます部位を動員して、音楽をより高いレベルで認識しようと活動するのです。

そして「ワクワク感」「ゾクゾク感」などの気持ちが高揚する部分で、脳はドーパミンと呼ばれる神経伝達物質を放出します。

ドーパミンは人間に強い快楽作用をもたらす物質で、覚醒、報酬、動機付けに関与する領域の活性化で生じます。

モーツァルトの音楽には、ドーパミンを高める効能を持つものがあり、楽曲の中でも高周波数の音がドーパミンの合成に密接なつながりを持っています。

モーツァルトの高周波数域の楽曲では、脳内のドーパミンの合成が多く血圧の降下率も高いことが確認されています。これには人間が生まれながらに持つ下記の理由があります。

胎児が耳にする母親の声や子宮内音は周波数が高く、生まれてきた本人は自覚していませんが、これらの音を脳は覚えているのです。

つまり、胎児の時に一番安心できる音として脳に刷り込まれた高周波の音を聴いた時に、快感物質であるドーパミンの分泌を促すと考えられています。

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