大譜表と総譜(スコア) 【楽典】ピアノ/ギター入門 初心者向け音楽 音符・楽譜の読み方
大譜表 [英:great stave/great staff]
ピアノやハープのように一人で演奏する音域が非常に広い楽器用には、大譜表が用いられます。
高音域担当のによるト音譜表と、低音域担当のによるへ音譜表を中カッコで括られたものです。
鍵盤楽器で用いられる大譜表
総譜(スコア) [英:score]
オーケストラで用いられる大カッコで括られたものを総譜(スコア)と呼びます。
二人以上で合奏するための楽譜で、大カッコで括られた楽器同士は同じ種類に属します。
総譜(スコア)に中カッコが表示されている場合は、同じ楽器が分けられていることになります。
オーケストラで用いられる総譜(スコア)
楽器の名前は上からフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット、ティンパ二、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスです。
ここでの各楽器名はイタリア語で記され、木管楽器と金管楽器は複数形で、弦楽器は単数形で表記されています。
木管楽器と金管楽器の単数形はそれぞれ、「Flauto」、「Oboe」、「Clarinetto」、「Fagotto」、「Corno」、「Tromba」、弦楽器の複数形は、「Violini」、「Viole」、「Violoncelli」、「Contrabassi」となります。
打楽器のティンパニは、常時2台以上で使用される楽器になりますので複数形となっています。
総譜では上から順に木管楽器群、金管楽器群、打楽器群、弦楽器群の楽譜で配列されます。
大譜表 |
外国語表記 |
〔英:great stave/great staff〕 |
解説 |
「複数の五線を縦線で結んだ一括りの譜表」 いくつかのパートが同時進行する曲に使用されます。ピアノの場合は主にト音譜表で記譜された右手パートと、ヘ音譜表で記譜された左手パートを縦線で結んでまとめ左端をカッコで括っています。 |
総譜 |
外国語表記 |
〔英:score〕 |
解説 |
「様々な楽器や歌のための五線譜を縦線で1つに結んで全体を見渡せるようにした楽譜」 実際の演奏では、総譜から楽器ごとに抜き出したパート譜が使用されます。編成によって「バンド・スコア」「ピアノ・スコア」「オーケストラ・スコア」などに分類されます。 |
パート譜 |
外国語表記 |
〔英:part(s)〕 |
解説 |
「楽器別に記された楽譜」 総譜より必要な楽譜だけを抜き出してパート譜が製作されます。パート譜にはそれぞれの楽器別に応じた演奏時の便宜を図るため、総譜とは異なる様々な工夫が凝らされています。楽譜の段ごとの左端に、小節番号が付記されている場合があります。 |
一線譜 |
外国語表記 |
〔英:one-line staff〕 |
解説 |
「五線から中央の線以外を省略した楽譜」 リズムのみを表すのに適した一線譜で、主に音高(ピッチ)を持たない打楽器などのリズム譜に使用されます。 |