音楽情報・専門分野・高校・専門・大学・クラシック・ポピュラー音楽など

単純拍子と複合拍子 【楽典】ピアノ/ギター入門 初心者向け音楽 音符・楽譜の読み方

 

拍子には大別して3種類があり、単純拍子複合拍子混合拍子があります。

 

拍子のグループ [英:meter]

 

単純拍子・・・・・2拍子・3拍子・4拍子

 

<拍を数えやすい拍子>

 

複合拍子・・・・・6拍子・9拍子・12拍子

 

<単純拍子の1拍を3個の小拍に分けて感じる拍子>

 

◇6拍子→2拍子の1拍を3つに分ける

 

 

◇9拍子→3拍子の1拍を3つに分ける

 

 

◇12拍子→4拍子の1拍を3つに分ける

 

混合拍子・・・・・5拍子・7拍子・8拍子など

 

<5拍子や7拍子などの異なった単純拍子が組み合わさったもの>

 

<8拍子などの人工的な拍子を総括したグループ>

 

 

 

拍子記号のしくみ

 

 

 

 

2拍子系の拍子

 

4分の2拍子

外国語表記

〔英:two-four time〕

リズム・パターン

指揮法

解説

4分音符を1拍として、1小節に入る拍数が2つの拍子

ポルカやチャールダーシュなど、ヨーロッパの民族舞曲によく見られます。

2分の2拍子

アッラ・ブレーヴェ

 

外国語表記

〔英:two-two time〕

〔伊:alla breve〕

リズム・パターン

 バロック時代のアッラ・ブレーヴェ⇒

指揮法

解説

2分音符を1拍として、1小節に入る拍数が2つの拍子

アッラ・ブレーヴェともいいます。に縦線を引いたで記されることも多いです。譜面上は4分の4拍子によく似ていますが、拍の取り方は4分の4拍子ではなく4分の2拍子の方に近いです。バロック時代では、1小節に2分音符が4つ入る、2分の4拍子にを用いている場合もあります。

8分の6拍子

外国語表記

〔英:six-eight time〕

リズム・パターン

指揮法

遅いテンポ⇒ 

解説

8分音符を1拍として、1小節に入る拍数が6つの拍子

また、付点4分音符を1拍として2拍子のようにカウントされることも多く、行進曲などに度々見られます。

 

3拍子系の拍子

 

4分の3拍子

外国語表記

〔英:three-four time〕

リズム・パターン

指揮法

速いテンポ⇒

解説

4分音符を1拍として、1小節に入る拍数が3つの拍子

ワルツやメヌエット、ポロネーズなど多くの民族舞曲などによく見られます。

8分の3拍子

外国語表記

〔英:three-eight time〕

リズム・パターン

指揮法

速いテンポ⇒

解説

8分音符を1拍として、1小節に入る拍数が3つの拍子

2分の3拍子

外国語表記

〔英:three-two time〕

リズム・パターン

指揮法

速いテンポ⇒

解説

2分音符を1拍として、1小節に入る拍数が3つの拍子

8分の9拍子

外国語表記

〔英nine-eight time〕

リズム・パターン

指揮法

遅いテンポ⇒

解説

8分音符を1拍として、1小節に入る拍数が9つの拍子

また、付点4分音符を1拍として3拍子のようにカウントされることも多いです。

 

拍子関連の記号

 

シャッフル / スウィング(ハネ、バウンス)

外国語表記

〔英:shuffle / swing〕

解説

1拍の中の2つの8分音符のリズムをずらして、前の音を長めに後ろの音を短くして”跳ねる”ように演奏する時に使用される記号
正確な3連符で演奏するわけではなく、あくまでも3連風にという意味合いです。このような演奏法をシャッフルやスウィングなどと呼び、ジャズやブルースで広く使われています。

 

◇楽譜上の表記

 

 

◇実際の演奏

 

 

8分音符はそのままで、16分音符のみが跳ねている場合は下記のように記されて演奏されます。

 

◇楽譜上の表記

 

 

◇実際の演奏

 

リトモ・ディ・トレ・バットゥーテ

Ritmo di tre battute

外国語表記

〔伊:ritmo di tre battute〕

解説

3小節を1つのグループで演奏する

ベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調「合唱付き」の第2楽章では、3拍子1小節を1拍として演奏しますが、「Ritmo di tre battute」の指示がある箇所では3小節で1つのフレーズになっていることを示しています。

 

◇ベートーヴェン

『交響曲第9番ニ短調「合唱付き」第2楽章』

 

 

さらに4小節を1つのグループで演奏する、ritmo di quattro battute リトモ・ディ・クアトロ・バットゥーテという指示もあり、ベートーヴェンの「弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 第5楽章」で、各パートの複雑さをわかりやすく、理解しやすいように配慮された指示が出されています。

 

◇ベートーヴェン

『弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 第5楽章』

 

  




♪カテゴリー




ホーム RSS購読 サイトマップ
HOME コード検索 ぷりんと楽譜 音楽鑑賞 仕事選び すべての検索