連符の効果 【楽典】ピアノ/ギター入門 初心者向け音楽 音符・楽譜の読み方
ひとつの音符を等分した音符を連符といいます。
4分音符を2等分すると8分音符、4等分すると16分音符となります。
4分音符を3等分したり5等分したりする場合に対応できる音符がありませんので、音符を等分する「連符」という方法を用います。
連符の効果 [英:group notes]
音符が通常の分割によるリズムを刻んでいる場合は、聞いていて抵抗感を感じませんが、通常の分割ではない音符では独特の効果が生じます。
この通常ではない音符の分割が「連符」と呼ばれるものです。音符には単純音符付点音符などがあり、単純音符は2・4・8等分され付点音符は3・6・12等分されるのが通常の分け方です。
しかし楽曲によっては単純音符を3つに、付点音符を2つに等分したりすることもあるのです。「3連符」や「2連符」といい、新たな形の音符ではなく既にある音符を使い記されます。
3連符のリズムではラヴェルのボレロなどが有名で、3連符によりボレロのリズムを刻みます。
4分音符を3等分にする3連符では、その一つ下の位である♪3つをつなげて数字を記します。2分音符を3等分にする3連符では、その一つ下の位である3つを括り数字を記します。
付点4分音符を2等分にする2連符では、付点を取り去った2つを括り数字を記します。付点2分音符を2等分にする2連符では、付点を取り去った2つを括り数字を記します。
2連符のリズムは激しいシンコペーションにより、リズムの流れが突然止まる特徴があります。
単純音符と付点音符の通常分割
3連符の例
その他の連符
3連符 |
外国語表記 |
〔英:triplet〕 |
解説 |
「3つに分割した音符」 ある音符の長さを2等分や4等分など、拍で割り切れる分割ではなく3つに分割した音符。分割した音符をカギで囲い分割した数字の「3」を記します。
◇3連符の長さ
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2連符 5連符 |
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外国語表記 |
〔英:duplet〕 〔英:quintuplet〕 |
解説 |
音符を割り切れない数で分割する連符は、3拍子の音符を2分割した2連符から、5連符、7連符、9連符など様々な連符があります。特にたくさんの音符が連符になっている場合は、その連符が何拍内に入る連符なのかを事前にしっかりと確認する必要があります。
◇ショパン 『ノクターン第20番 嬰ハ短調 遺作』での35連符
◇比率による連符の表示
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