複合三部形式 【楽典】ピアノ/クラシック入門 初心者向け音楽 音符・楽譜の読み方
三部形式の各部分がさらにそれぞれ二部・三部形式を構成したもので、このような大きなまとまりの三部形式を複合三部形式といいます。
複合三部形式 [英:compound ternary form]
複合三部形式の大きさになると、各部をつなぐ役目をする経過句などが加えられる場合もありますので、すべてが同じ長さの小節数になるとは限りません。
複合三部形式を大楽節のアルファベットで表した場合も、三部形式と同様に「AーBーA」ということになり、終りのAはD.C.(ダ・カーポ)で略記されることもあります。
この構成はメヌエット及び、その発展であるスケルツォに必ず見られますので、複合三部形式を「メヌエット形式」と呼ぶこともあります。
ソナタや交響曲の第2楽章にもよく使われるように、この形式は大規模な器楽のための形式の基礎となります。
ロンド、ソナタ、フーガの各形式は、どれも複合三部形式という観点から紐解くことができます。
複合三部形式の例