オーケストラとは、弦・管・打楽器による組織的で大規模な集合体の合奏をいいます。

語源はギリシア語のオルケストラで、古代ギリシア劇場でコロス(合唱歌舞隊)が歌い踊ったり、楽器奏者が演奏する半円形をした舞台と客席の間の場所の名前を指し、その後その場所にいた楽器奏者の集団を「orchestra」というようになりました。

オーケストラの編成 [伊・英:orchestra]

使用する楽器は時代や曲により違いはありますが、弦・木管・金管・打楽器の4楽器群で編成される事が多く、曲によってピアノ、ハープなどが編入楽器として加えられます。

管弦楽は管・弦楽器によって音のバランスが取られ、その基準になるものが木管楽器の管数です。通常、木管楽器は各種属のものを同数にして、その管数によって何管編成といいます。

小規模の編成では各種属1管ずつの1管編成で、全体の人数が35名程度となり、大規模の4管編成ならば120名程度になり、30名程度以下のものは室内管弦楽団といいます。

管弦楽が楽器の編成などを考慮して、組織的に編成されたのは1600年頃のことで、それ以前の器楽合奏は、声楽の伴奏や声楽曲の各旋律を楽器で演奏する程度のものでした。

バロック期の作曲家ジャン=バティスト・リュリが弦楽合奏を整えたのを機に、木管楽器の編成は古典派のハイドンにより、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット各2本ずつを加えた「2管編成」のものが定着し、ベートーヴェンによって近代管弦楽法の基礎が確立しました。

ロマン派に入り木管楽器数が各1本ずつ増え「3管編成」となり、その場合フルートにはピッコロ、オーボエにコール・アングレ(イングリッシュ・ホルン)、クラリネットにバス・クラリネット、ファゴットにコントラファゴットが加わり、こうした補助の楽器を「派生楽器」といいます。

金管楽器は木管楽器の編成に関係なく、ホルンが2本または4本、トランペットが2~3本、トロンボーン3本、チューバ1本の編成で、トロンボーンとチューバは古典派後期からの加入です。

打楽器は頻繁に使用されるのがティンパニで、それ以外の打楽器は必要に応じて用いられ、打楽器では通常一人の奏者がいくつもの打楽器を受け持ち演奏します。

その他の楽器は「編入楽器」と呼び、使用頻度が高い弦楽器のハープはピアノに近い役割をします。

鍵盤楽器のピアノやチェレスタ、木管楽器に分類されるサクソフォーンなどは、オーケストラの編入楽器としては20世紀に入り稀に用いられるようになりました。

オーケストラの構成

吹奏楽 [英:band music]

吹奏楽とは、木管楽器と金管楽器を主体に打楽器を加えて編成された合奏をいいます。

bandには<吹奏楽団、集団、楽隊、ポピュラー音楽を演奏する管弦楽団、無法者の一団、紐など縛るもの、ベルト、義務>などの意味があり、brassには<真鍮、金管楽器、音が響く、声が響く>などの意味があります。

吹奏楽団をブラス・バンド(brass band)といいますが、西洋では金管楽器を主体に編成したものをブラス・バンド(brass band)といい、木管楽器を主体にした編成を単にバンドと呼んで区別します。


吹奏楽の編成

吹奏楽には、スーザフォーンのような吹奏楽以外にはあまり用いられない楽器も加えられ、演奏会では管弦楽の楽器を加えて特別に編成することもあります。

吹奏楽は管弦楽に比べ弦楽器を含まないため繊細な表現力は劣りますが、音量が大きく音色も明快で力強く、直射日光・温度・湿度など気候に敏感に影響する弦楽器を含まない為、野外演奏を可能とします。

オーケストラのヴァイオリンにあたるパートはクラリネットが担当し、クラリネットより下の音域はサクソフォーンやユーフォニアムが奏し、ユーフォニアムは柔らかい音色でチェロのような役割です。

最低音域は、唯一の弦楽器のコントラバスがチューバと共に全体の響きを支えています。

吹奏楽の歴史は古く、軍用や宗教の儀式用など実用音楽として発達し、ローマ時代には金管楽器が著しく発達して中世の軍楽隊の基礎が築かれました。

1800年頃にはヨーロッパ諸国に吹奏楽の軍楽隊が置かれ、20世紀の初頭には近代的な吹奏楽が生まれました。

吹奏楽の歴史は軍楽隊の歴史の一面でもあり、軍楽隊は吹奏楽団でもあるため、吹奏楽を「military music」ともいいます。

軍楽隊はその歴史により形成された性格から、国別に特色を持って進展してきた為、現代に至る吹奏楽の編成も国によって相当な性質の違いが見られます。


▼吹奏楽配置の例

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