スコア(総譜) 【楽典】ピアノ/クラシック入門 初心者向け音楽 音符・楽譜の読み方
スコア(総譜)とは、合奏、重奏、重唱などの各パートの楽譜を一目で見られるように上下に並べた楽譜をいい、楽器別に記譜された楽譜を「パート譜」といいます。
スコアには曲の種類や編成、用途によって色々なものがあり、音楽の編成によって楽譜の形も変わります。
オーケストラ用は楽器の種類ごとに配列され、合唱用は声域順に配列されています。
ヴォーカル・スコア
オペラやオラトリオの管弦楽の部分をピアノに編曲し、声楽部分と共に示したスコアを「ヴォーカル・スコア」や「ピアノ・スコア」といい、練習用に用いられる実用譜。
室内楽用のスコア
二つ以上の独奏楽器による重奏を室内楽といいます。
オーケストラ用のスコア
上から木管楽器群、金管楽器群、打楽器群、弦楽器群の順で配列されます。
指揮者は、スコアから作曲者の指示を読み取り音楽を作り上げます。
スコアを読み解いていくことにより、さらに音楽をより深く知る醍醐味が味わえます。
オーケストラ譜の例
ベートーヴェン:交響曲第5番『運命』第1楽章
吹奏楽用のパート譜
吹奏楽は木管・金管楽器に打楽器を加えた合奏で、色々な管楽器がメロディやリズムを担当しパート譜で演奏されます。
パート譜の例
スーザ:星条旗よ、永遠なれ
- 第1&第2オーボエ(メロディ) in C 実音
- 第3トロンボーン(バス) in C 実音
- 第1&第2ファゴット(メロディ) in C 実音
- 第2&第3B♭管コルネット(リズム) in B♭ 実音は長2度下
- 第1&第2・第3クラリネット(メロディ) in B♭ 実音は長2度下
- 小太鼓、大太鼓(リズム) 一線譜(リズム譜)に記譜