コード進行

【第1回】カノン進行とは?- 300年以上愛される音楽の黄金律を世界一わかりやすく解説

こんにちは、haruです。

こちらの記事では、『カノン進行』について順を追ってわかりやすく解説していきます。各項目を第1回~第5回の記事に分けて分類し、深く掘り下げて詳細にご紹介していきます。

はじめに:なぜか聴き馴染みのある、あのメロディーの正体

「この曲、なんだか心地良いな」「初めて聴いたはずなのに、どこか懐かしい感じがする」

音楽を聴いていて、そう感じたことはありませんか? もしかしたら、その曲には「カノン進行」という魔法のコード進行が使われているのかもしれません。

カノン進行は、クラシック音楽の『パッヘルベルのカノン』で使われたことからその名が付き、以来300年以上にわたって、数えきれないほどのヒット曲を生み出し続けてきました。J-POP、アニソン、洋楽、童謡まで、ジャンルや時代を超えて愛される、まさに「音楽の黄金律」とも言える存在です。

このシリーズでは、そんなカノン進行の魅力を、初心者の方にも分かりやすく、そして深く掘り下げていきます。第1回は「カノン進行とは何か?」その正体に迫ります。

カノン進行の正体:魔法のコード配列

カノン進行とは、特定のコード(和音)が特定の順番で並んだものです。最もポピュラーなキーである「ハ長調(Cメジャー)」で見てみましょう。

C → G → Am → Em → F → C → F → G

この8つのコードの連なりが、カノン進行の基本形です。たったこれだけ?と思うかもしれませんが、この配列こそが、人々の心を惹きつけてやまない心地よさの源泉なのです。

  • C (ドミソ): 明るく安定した響きで、物語の始まりを感じさせます。
  • G (ソシレ): Cに向かいたくなる性質を持ち、ワクワクするような期待感を煽ります。
  • Am (ラドミ): 少し切ない響きが加わり、物語に深みを与えます。
  • Em (ミソシ): Amの切なさを受け継ぎつつ、さらに感情を揺さぶります。
  • F (ファラド): 明るさが戻り、希望やサビへの盛り上がりを予感させます。
  • C (ドミソ): 一旦、最初の安定した響きに戻り、安心感を与えます。
  • F (ファラド): 再びサビへの期待感を高めます。
  • G (ソシレ): 最後の盛り上がりを作り、Cへの着地(解決)を強く促します。

このように、安定 → 緊張 → 展開 → 安定という、人が心地よく感じる感情の波を自然に作り出すことができるのが、カノン進行の最大の特徴です。

名前の由来:ヨハン・パッヘルベルの『カノン』

このコード進行が「カノン進行」と呼ばれるようになったのは、17世紀のドイツの作曲家、ヨハン・パッヘルベルが作曲した『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調』、通称『パッヘルベルのカノン』が元になっています。

この曲の低音部(通奏低音)が、まさしくこのコード進行を繰り返し演奏しているのです。美しくも荘厳なこの曲は、結婚式やCMなどで耳にする機会も多く、カノン進行の知名度を世界的に高めました。

ちなみに「カノン」とは、音楽の形式の一種で「輪唱(追いかけっこ)」を意味します。『パッヘルベルのカノン』も、3つのヴァイオリンが同じメロディーを少しずつずれて追いかけながら演奏する形式で書かれています。

なぜカノン進行はヒット曲を生み出すのか?

では、なぜこの300年以上も前のコード進行が、現代のJ-POPやポップスの世界で「定番」「王道」として使われ続けているのでしょうか。

  1. 聴き心地の良さと安心感: 前述の通り、カノン進行はコードの流れが非常に自然でスムーズです。次にどの音が来るかがある程度予測できるため、聴く人にストレスを与えず、安心感と心地よさを提供します。この「予測と期待の心地よさ」が、多くの人に受け入れられる理由の一つです。
  2. メロディーの乗せやすさ: コード進行の響きが美しくまとまっているため、作曲家はメロディー作りに集中できます。どんなメロディーを乗せても、ある程度様になってしまう懐の深さも、カノン進行が作曲の現場で重宝される理由です。特に、感動的で切ないメロディーとの相性は抜群です。
  3. 無限のアレンジ可能性: 基本形は8つのコードですが、順番を入れ替えたり、一部のコードを別のものに差し替えたり、リズムを変えたりすることで、全く違った印象の曲を生み出すことができます。このアレンジのしやすさが、クリエイターの創造性を刺激し続けているのです。
  4. 【カノン進行が使われている超有名曲の例】

    • J-POP: ZARD『負けないで』、KAN『愛は勝つ』、あいみょん『マリーゴールド』(サビ)
    • 洋楽: Vitamin C『Graduation (Friends Forever)』、Green Day『Basket Case』(アレンジ)
    • アニソン: 『CHA-LA HEAD-CHA-LA』(ドラゴンボールZ)

    これらの曲を聴くと、「ああ、この感じか!」と納得していただけるはずです。

    まとめ:黄金律への入り口

    今回は、カノン進行の基本的な定義と、なぜこれほどまでに愛されるのか、その理由の入り口を探りました。

    • カノン進行とは C→G→Am→Em→F→C→F→G というコードの並び。
    • 名前の由来はパッヘルベルのカノン
    • 心地よさメロディーの乗せやすさから、多くのヒット曲で使われている。

    カノン進行は、音楽の楽しさや奥深さを知るための最高の入り口です。

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