ここでは、ラヴェルの名曲『ボレロ』を題材にしてスコア・リーディングを行っていきます。
モーリス・ラヴェル(仏:1875-1937)は、フランスの作曲家で『ボレロ』は1928年の作品。
延々と続くボレロのリズム、ピアニッシモからフォルティッシモまでの圧倒的な音量変化、シンコペーションを多用した二つのテーマ、最後にハ長調からホ長調に一度の転調など、様々な管弦楽書法の記譜によりオーケストラの総譜の読み方を深く知ることができます。
ラヴェルの『ボレロ』は、テーマA・Bがそれぞれ9回ずつ繰り返される構成で、進行度により楽器や音量が増し、延々と続くボレロのリズムを刻みながらクライマックスへと進んでいきます。
ここでは、テーマAについてスコアを読み解いていきます。
楽器編成
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管楽器 |
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・フルート2 |
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弦楽器 |
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・ハープ |
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打楽器 |
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・ティンパニ3 |
冒頭(前奏)
曲の開始から最後まで一定のボレロのリズムを刻む小太鼓。
ヴィオラとチェロによるピッツィカート(pizz.)
で始まります。

テーマA(1回目)<5小節目~>
テーマAのメロディ→5小節目のフルート第1奏者で初めて登場します。
テーマA
1回目:フルート 2回目:クラリネット 3回目:オーボエ・ダモーレ 4回目・・・
テーマB
1回目:ファゴット 2回目:小クラリネット 3回目・・・
木管楽器のソロがテーマA・Bの二つのテーマを演奏していきます。

テーマA(4回目)<95小節目~>
メロディ→フルート、トランペットの二つの楽器で演奏されます。
弦楽器の伴奏パート→強弱記号が
(ピアノ)に変わります。
弱音器をつけたトランペットのメロディが登場し、フルートのメロディはトランペットの1オクターヴ上です。

テーマA(6回目)<167小節目~>
木管楽器群が一斉にメロディを担当し、ホルンとトランペットがリズムセクションに参加します。
ヴァイオリンとヴィオラのアルペッジョにより、伴奏に厚みが増し全体の強さも
に変わります。

テーマA(7回目)<221小節目~>
第1ヴァイオリンが二つのパートに分かれて初めてメロディを弾きます。
初めて弦楽器の弓を使ったメロディが演奏され、全体の強さも
に変わります。

テーマA最終(9回目)<293小節目~>
各楽器がメロディとリズムを複雑に担当し、スコアの行数も増えていきます。
メロディはフルート、ピッコロ、サクソフォーンの管楽器と、第1ヴァイオリンの弦楽器が演奏します。
弦楽器ではさらに4パートに分けられ、重厚なメロディになり
に変わります。























