ソプラノ・レッジェーロ
ソプラノ・レッジェーロについて説明していきます。
- レッジェーロは、イタリア語で「軽く」とか「軽やかに」、「優美に」という意味を持ちます。ソプラノの中で最も軽い声質を指します。
- レッジェーロは音楽用語であり、声楽だけでなく、音楽全般で使用されます。例えば、ショパンのピアノ曲に「子犬のワルツ」という曲がありますが、この曲には「leggero(軽やかに)」という指示が付いており、軽やかに弾くようにという意味です。
- 日本人のソプラノ歌手は体型が華奢なことが多いため、レッジェーロの声質を持つ人が多いと言えます。
- レッジェーロはコロラトゥーラを得意とするソプラノ歌手にも多く見られます。コロラトゥーラは、装飾をつけて軽やかに歌う技法であり、主にレッジェーロの歌手が得意とします。
- レッジェーロの役柄には以下のようなものがあります。
- モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」の村娘ツェルリーナ
- モーツァルトの「魔笛」に出てくる夜の女王
- フンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」のグレーテル
- ドニゼッティの「愛の妙薬」のアディーナ
- オッフェンバックの「ホフマン物語」のオランピア
- R・シュトラウスの「ばらの騎士」のゾフィー
- など。
ソプラノの声は千差万別で、一人一人違いがあり、レッジェーロの特徴があります。