アルト(コントラルト)

アルトは、西洋音楽における歌手の声域区分で、女声の高い音域を指します。また、器楽においては、同系の楽器中で最も高い音域のものを指します。

例えば、アルトサックス(サクソフォーン)などがあります。アルトは、声楽においても重要な役割を果たしています。以下に、アルトの特徴と効果をご紹介します。

  1. 高い音域と透明な響き:
    • アルトは、音域が高く、透明でクリアな響きを持っています。
    • オペラや音楽劇で、年齢を感じさせる役や神秘的な役どころを演じることが多いです。
  2. 幅広く豊かな音色:
    • アルトは、中声のメゾソプラノと比べて音域が高いため、幅広く豊かな音色を持っています。
    • 宗教曲やオラトリオなどで、アルトのための独唱アリアが数多く存在します。
  3. 役柄の幅広さ:
    • オペラでは、アルトは主役級の役を演じる機会は少ないですが、脇役の中で重要な人物を演じることも多いです。
    • ワーグナーの『ニーベルングの指環』におけるエルダやムソルグスキーの『ボリス・ゴドノフ』における乳母、マスカーニの『カヴァレリア・ルスティカーナ』におけるルチアなどがあります。

アルトは、その美しい高音と幅広い表現力で、多くのオペラや音楽作品で重要な役割を果たしています。

アルト [伊:alto 略:Alt.]

アルト(alto)は、「上から2番目の声部、女声の最低声種」などをいいます。altoには、「高い」の意味があり、語源はラテン語altus「高い」です。

アルト<alto>

女声の音域帯の1つで、ソプラノ、メッゾ・ソプラノ、アルトの3種類の中では、比較的低音から中音域までを担当します。

元々「アルト」という言葉は、男性の高声域を意味していて、女声の場合は特に「コントラルト」と呼んでいましたが、今日では一般的に「アルト」という場合は女声の声種を指します。

器楽曲の中声部(ソプラノの下のパート)をアルトと呼ぶ場合もあります。

アルトの音域
有名なオペラの配役
マスカーニ『カヴァレリア・ルスティカーナ』
ルチア
プーランク『カルメン派修道女の対話』
クロワジー修道院長

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